研究概要 |
平成19年度では、コアのキャラクタライゼーションの研究を行なった。コアのキャラクタライゼーションは、コアの性能、消費電力、機能などを考慮し、アプリケーションがその目的に適したコアを選択可能にするためのものである。キャラクタライゼーションの方法は,どのようにコアを選択するかに深く依存する.オペレーティングシステム(OS)または仮想マシンモニタ(VMM)がアプリケーションからの要望を基に選択し,アプリケーション自身が直接コアを選択できない場合,その要望は比較的単純なものにならざるを得ず、従って詳細なキャラクタライゼーションは不要である。一方、アプリケーション自身が直接コアを選択し、その要望をOS経由でVMMに出す場合,アプリケーションが自分で使用するコアを選択するための要件を要望に直接反映できる。この場合、キャラクタライゼーションが詳細であるほど、アプリケーションの要求をコアの選択に反映しやすくなる。 このような各コアの特徴をアプリケーションに提供し、アプリケーションがそのコアを使用可能にするためには、アプリケーションの要望をOSに伝え、またその要望に基づき、VMMがそのコアをOSに割り当て、OSがまたアプリケーションに割り当てる機能を、OSとVMMは提供する。
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