研究概要 |
本研究「組み込み非対称マルチコアシステムのための仮想基盤環境」は,将来的なプロセッサのトレンドになっている非対称マルチコアプロセッサを活用するために必要となる機能を,組み込みシステムを対象として研究することを目的としている.そのため,主に次の2点について研究を行う. (1)仮想化環境の研究:複数の異なるプロセッサアーキテクチャからなる非対称マルチコアプロセッサを活用するためには,異なるアーキテクチャの差異を吸収する必要がある.そのための手法として,本研究では仮想化環境を用いる.特に組み込みシステムが持つ要件を満たす仮想化環境について研究開発を行う.また,組み込み用途で幅広く使用されているプロセッサについて,要件を満たす仮想化環境の研究開発を行う. (2)異なるプロセッサアーキテクチャを持つプロセッサの相互接続手法の研究:性能を最大限生かしつつ,複数の異なるプロセッサアーキテクチャを接続するために,言語レベルでプロセッサの相互接続を行う手法について研究開発を行う.複数のこうしたプロセッサを接続する際に,ランタイムはより仮想化したものとなる.そのような仮想化したランタイムの研究開発を行う.
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