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2008 年度 実績報告書

開かれた計算環境におけるケーパビリティに基づくアクセス制御

研究課題

研究課題/領域番号 19300015
研究機関筑波大学

研究代表者

新城 靖  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (00253948)

研究分担者 佐藤 聡  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (90285429)
キーワードアクセス制御 / ケーパビリテ / セキュリティ / 電子メール / Spam対策 / 権限委譲 / 国際研究者交流 / アメリカ合衆国
研究概要

本研究の目的は、開かれた計算環境において、効率的なアクセス制御を実現することである。この方法として、ケーパビリティに基づくアクセス制御を用いる。ケーパビリティとは、オブジェクトの識別子とアクセス権を併せ持ったものである。ケーパビリティには、制限されたケーパビリティを定義し、それを他の主体に配布できるという性質を持つ。この性質を活用し、従来のアクセス制御リストに基づく方式における問題点を解決する。すなわち、管理者による利用者管理の手間がなく、かつ、アクセス権の一部を委譲できるようなアクセス制御の仕組みを実現する。
本研究課題を達成するためには、ケーパビリティを安全に管理する仕組み(ケーパビリティ・バスケット)を構築すること、および、個々のアプリケーションにおいて、同方式に基づくアクセス制御の仕組みを提供する必要がある。平成20年度には、ケーパビリティ・バスケットを完成させた。これは、メール・リーダMozilla Thunderbirdに対するAPIに加えて、利用者が多数のケーパビリティを容易に管理ためのGUIを備えている。さらに、インスタント・メッセンジャSkypeの機能を利用して、遠隔のコンピュータの間で安全にケーパビリティを受け渡しする機能を提供する。
その他に、無線LANに対するアクセス制御に対してケーパビリティに基づくアクセス制御を実現するための仕組みを実現した。これにより、管理者による事前のユーザ登録の手間を無くしながら、同時に許可された利用者のみがLANを利用できるようなる。また、保護されたWebページをアクセスするためのケーパビリティを、集中化されたWebサーバを通じて配布する仕組みを実現した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 認証デバイスを用いたOSの起動・終了制御2009

    • 著者名/発表者名
      高田真吾
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 50

      ページ: 1043-1052

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Name based Address Mapping for Virtual Private Network2009

    • 著者名/発表者名
      Peter Suranyi
    • 雑誌名

      IEICE Trans E92-B

      ページ: 200-208

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 持ち込みPCを対象としたネットワーク利用許可権限の委譲を可能にするアクセス制御メカニズムの実現2009

    • 著者名/発表者名
      馬渕充啓
    • 雑誌名

      情報処理学会研究会報告2009-IOT-004-31 2009

      ページ: 179-184

  • [雑誌論文] 認証デバイスを用いたOSの起動・終了制御システムにおける起動時間の短縮2009

    • 著者名/発表者名
      高田真吾
    • 雑誌名

      情報処理学会研究会報告2009-1OT-004-27 2009

      ページ: 155-160

  • [雑誌論文] インスタントメッセンジャを用いたネットワークファイルシステムの実現2009

    • 著者名/発表者名
      金子直矢
    • 雑誌名

      情報処理学会コンピュータシステム・シンポジウム(ComSys2008),ポスターセッション 2009

      ページ: 2

  • [雑誌論文] 認証デバイスを用いたOSの安全な起動制御2009

    • 著者名/発表者名
      高田真吾
    • 雑誌名

      情報処理学会研究会報告2008-IOT-001-14 2009

      ページ: 77-82

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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