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2009 年度 実績報告書

超小型分散センサノードに基づくユビキタス・スマート環境基盤

研究課題

研究課題/領域番号 19300016
研究機関名古屋大学

研究代表者

河口 信夫  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10273286)

キーワードスマートセンサ / インスタントラーニング / センサネットワーク / 自動分散化 / スマートルーム / コンテキストアウェア / 状況認識 / 実環境認識
研究概要

本研究は、非常にシンプルで低価格で実現可能な超小型センサノードを開発し、マイクロホン、振動センサなどを用いて、生活環境をセンシングし、学習するとともに、簡易なデータ処理と各センサからの情報統合によりユーザや環境の状況認識を行う技術の研究開発が目的である。本研究の特徴は,各分散ノードがそれぞれ小規模ながら処理能力を持ち,コンテキスト情報を認識しその結果を通信デバイスを通じてイベント出力するスマートセンサにあり,従来の中央集中型のセンシングシステムに対し,柔軟なセンサネットワリクシステムを実現する.このセンサが認識するコンテキストの例としては,「ドアの開閉」「椅子への着席」「カーテンの開閉」「計算機の利用」「机にモノを置く」などが挙げられる.最終年度は、初年度に構築した、小型DSPマイコンで実現されたスマートセンサInstant Learning Smart Sensor(ILSS)を用い、前年度に開発した、複数スマートセンサでの実世界センシング活用に加えて、ユーザからの教示を可能な限りシンプルに行う「インスタント・スマートラーニング」手法の一つとして、「ダイレクト・ティーチング」手法を考案した。我々のスマートセンサを用いる際には、ユーザは、センサに対し、認識音の教示が必要である。これまでは、PCを補助デバイスとして、ユーザが認識対象を一つ一つ教示を行う必要があったが。一方、ダイレクト・ティーチングでは、認識対象音を聞かせた後、必要な操作を例示する、という行為によって、直接的に動作の指定が可能になる。ダイレクト・ティーチングの有効性は、実験によって確認されている。
また、本年度は、センサ応用としてつくばチャレンジ2009に参加し、センサの仮想化環境の開発を行った。分散センサを実際に活用した環境である自律移動ロボットシステムにおいて、高度なセンシングをリアルタイムに行うシステムの開発は高い負担となるが、これを軽減するための仮想化環境を提案し、プロトタイプを実装した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 高度な実世界イベント認識を手軽に利用可能にする Instant Learning Sound Sensor の提案2009

    • 著者名/発表者名
      根岸佑也, 河口信夫
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 50

      ページ: 1272-1286

    • 査読あり
  • [学会発表] プライバシー保護を考慮した公共センサ応用2010

    • 著者名/発表者名
      北出卓矢, 岩崎陽平, 河口信夫, 平野靖, 梶田将司, 間瀬健二
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      仙台東北大学
    • 年月日
      2010-03-18
  • [学会発表] つくばチャレンジ2009における自律移動ロボット "IVEE" の戦略2010

    • 著者名/発表者名
      岩田耕大, 河口信夫, 伊藤誠吾, 下岡和也, 但馬竜介
    • 学会等名
      計測自動制御学会 システムインテグレーション部門講演会
    • 発表場所
      仙台東北大学
    • 年月日
      2010-03-18
  • [学会発表] 人間行動理解のための装着型センサによる大規模DB2010

    • 著者名/発表者名
      河口信夫
    • 学会等名
      第3回CREST Anti Metabolic Syndrome Project ワークショップ
    • 発表場所
      千葉県東京電子健保上総-宮海浜保養所
    • 年月日
      2010-03-09
  • [学会発表] 無線LANを用いた位置依存情報活用システム2009

    • 著者名/発表者名
      河口信夫
    • 学会等名
      電子情報通信学会 東海支部講演会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-10-22
  • [備考]

    • URL

      http://www.ucl.nuee.nagoya-u.ac.jp/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2014-01-14  

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