研究概要 |
本研究では,自動車のボディ形状に代表されるような高度に美しい曲線・曲面を,計算機で直観的かつ対話的に生成することを目的とし,曲線・曲面の新しい表現理論・制御手法の確立を目指している. 本年度は特に,各種手法の構築と評価,曲面への拡張,適用領域拡大に向けた検討を中心に行い,以下について実現した. 1.曲面の美的要因の解明 既存の曲面を調査し,美的要因に関するいくつかの知見を得た. 2.複合リズム曲線セグメントの対話的生成 セグメントの途中で性質が変化するような,美的平面曲線の対話的生成方法を実現した. 3.対数美的空間曲線の対話的制御の評価 曲線セグメントを,両端点位置と接線方向を与えて実時間制御する方法に関して,評価を行った. 4.新たな美的曲線制御の検討 美的曲線の適用領域拡大に向けて,既存曲線に基づく制御やBezier形式での制御などを検討した. 5.美的細分割曲面の検討 美的細分割曲線を曲面に拡張する方法に関して検討し,いくつかの知見を得た. 6.手描き曲線に基づく美的曲面の生成 2本の手描き曲線をもとに,美的曲面パッチを生成するシステムを構築した.
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