研究概要 |
本研究では,自動車のボディ形状に代表されるような高度に美しい曲線・曲面を,計算機で直観的かつ対話的に生成することを目的とし,曲線・曲面の新しい表現理論・制御手法を確立するとともに,CADシステムに組み込んで評価を行う.本研究の成果により,既存のCAD・CGシステムの基本的枠組みを変更せずに,各種の形状デザインにおける美しい曲線・曲面の生成が容易となる.それによって,高度な意匠デザインから一般ユーザが描くイラスト図に至るまで,曲線・曲面デザインの品質と効率が飛躍的に向上し,形状デザインの美的革命をもたらすことが期待できる. 本研究では,既存のCAD・CGシステムで広く用いられているパラメトリック曲線・曲面および細分割曲面に対して,曲率単調性や曲率対数分布図の直線性などの美的要因を満たす条件を理論的に解明し,曲線・曲面の直観的かつ対話的な生成・制御手法を確立することを目的とする.4年の研究期間内で次のことを明らかにする. (1)曲線・曲面の美的要因の解明 (2)有理パラメトリック曲線・曲面の美的制御理論ならびに制御手法の確立 (3)美的細分割曲線・曲面理論の構築 (4)曲線・曲面の形状特徴可視化およびそれを用いた美的評価 (5)CADへの実装とシステムの評価
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