研究概要 |
本研究の目的は,多言語コラボレーション環境において,異なる言語を利用するユーザ間の知識を抽出するための,多言語ユーザ参加型の知識創成の方法論を研究することである.本研究の成果として,下記の知見を得た (1)折返し翻訳を用いた翻訳リペアの効果を確認し,その有用性を明らかにした. (2)翻訳不適箇所の指摘による翻訳リペア効率の改善効果を検証し,従来手法の問題を明確にした. (3)リアルタイム遠隔テキストコミュニケーションにおける対人許容応答時間を評価し,機械翻訳を介した多言語間コミュニケーションシステムの設計に関わる要件を明らかにした. (4)機械翻訳を介したチャットコミュニケーションにおける精度判定に基づく送信拒否の適用可能性について明らかにし,機械翻訳を介した多言語間コミュニケーションシステムの設計に関わる要件を明らかにした. (5)新しい多言語コラボレーション環境として,All for one 型多言語会議支援システムの構築および評価を行い,その有用性を明らかにした.
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