研究課題
本年度は、ステレオ映像視聴時の調節・輻輳の振る舞いを動的に調べた論文を出版できた(Torii、他:JMO)。また、ステレオ映像による視覚ストレスに関するこれまでの知見の総まとめを行った(Ukai & Howarth:Displays)。色順次方式のディスプレイにおける疲労を定量的に測定した(Kim、他:Displays;金、他:メディア学会誌)。さらにステレオ映像視聴時の自律神経系の働きを、血圧や瞳孔を指標として測定した(Oyamada、他:JNER)。大画面の映像で一定の動きを持つパターンを見ているときの、視覚誘発自己運動感覚について、各種の動きを用いて測定した(Tanahashi、他:JNER)。また、特定の動きの際の眼球運動と自己運動感覚による映像酔いの時間経過を測定した(Cyriel、他:ASEM)。さらに数年前に起きた松江2中での集団映像酔い事件の現地調査を、視聴環境、生徒の当日の健康状態、現れた症状、普段のゲームなどの嗜好、他について行ない、それをまとめて報告した(Ujike、他:Displays)。以上を統合的に考えるために、酔いや疲労をひきおこす5種類の映像を用いて、多数の質問項目からなるアンケートを、対象映像の視聴前後、比較映像の視聴前後におこなった。この手法で映像の生体影響の主観評価を総合的に行ない、眼精疲労、気持ち悪さ、一般的不快症状、頭痛などの5因子に分類を行ない、これらの症状が酔いや疲労とどのように関達するかを検討した(Kuze and Ukai:Displays)。
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