研究課題
基盤研究(B)
インフルエンザウイルスのヘマグルチニン(HA)は、人の免疫圧による選択淘汰を受け、抗原性が変化し続ける。インフルエンザの予防にはワクチン接種が有効であるが、HA上にアミノ酸置換を持つ様々な株が毎年分離されるため、翌年のワクチン株の選定が困難である。本研究では、大量のHAの遺伝子情報を利用し、抗原変異に伴うアミノ酸置換の規則性(パターン)を探索し、過去の変異に見られた規則性に基づいて将来起こりうるアミノ酸置換の予測手法を開発した。多次元空間上でウイルス変異を視覚化した結果、異なる年代のHA間の相対的な距離に規則性があることが判明した。過去12年に溯って翌年の変異を予測する試験を行った結果、本手法は、翌年の抗原変異株が持つアミノ酸置換を高い精度で予測できることを明らかにした。
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