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2007 年度 実績報告書

ユビキタス時代における次世代型電子商取引システムのための基盤技術

研究課題

研究課題/領域番号 19300048
研究機関神戸大学

研究代表者

平山 勝敏  神戸大学, 海事科学研究科, 准教授 (00273813)

研究分担者 松尾 啓志  名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (00219396)
松井 俊浩  名古屋工業大学, 工学研究科, 助教 (60437093)
横尾 真  九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (20380678)
キーワード一般化相互割当問題 / 資源制約付き分散制約最適化
研究概要

本年度はシステムのモデルを検討すると同時に,既存の分散最適化アルゴリズムを発展させた新しいアルゴリズムを2つ開発した.以下,それぞれの内容と意義を述べる.
1.解精度保証付き分散ラグランジュ緩和プロトコルDisLRP_αの開発
一般化相互割当問題に対する従来のプロトコルであるDisLRP_Lには,効率的に実行可能解を発見できるが,解の品質を保証できないという問題がある.そこで,各エージェントが常に指定した水準α以上の局所解を生成するよう既存のプロトコルを拡張し,収束後の実行可能解の品質が指定した水準以上となることを保証したプロトコルDisLRP_αを開発した.評価実験により,αの値により実行可能解の品質が実際に直接制御可能であり,また,実行可能解の品質と収束までの時間にはトレードオフの関係があることがわかった.
2.資源制約付き分散制約最適化問題に対する新しいアルゴリズムの開発
資金や計算・通信資源などの資源制約を明示的に扱うには資源制約付き分散制約最適化問題としてシステムをモデル化することが望ましい.同問題に対する従来のアルゴリズムでは,資源制約を通常の制約と同様に扱い基本的にAdoptをそのまま適用する.しかし,そのような素朴な方法では,変数の順序付けに用いる疑似木が深くなり,一般に探索コストが大きくなる.本研究では,この問題に対処するため,資源制約を通常の制約ではなく仮想変数として表現する方法を提案した.すなわち,資源制約を無視した疑似木を生成し,それにより順序付けされた変数ノードとその子ノード間の資源配分を表現する仮想変数を導入した上でAdoptを実行する.評価実験によれば,単一資源の問題,および,資源の充足率が低い問題において提案手法は従来手法よりも効率的であることがわかった.

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 確率的な分散制約最適化手法を用いたセンサ網の資源割り当て手法の提案2007

    • 著者名/発表者名
      貝嶋浩次, 松井俊浩, 松尾啓志
    • 雑誌名

      情報科学技術レターズ(FIT2007)

      ページ: 173-177

    • 査読あり
  • [雑誌論文] An α-approximation protocol for the generalized mutual assignment problem2007

    • 著者名/発表者名
      Katsutoshi Hirayama
    • 雑誌名

      Proceedings of AAAI-2007

      ページ: 744-749

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Improvement of efficiency in pseudo-tree based distributed best first search2007

    • 著者名/発表者名
      Toshihiro Matsui, Hiroshi Matsuo
    • 雑誌名

      IAENG International journal of Computer Science Vol.34, Issue1

      ページ: 73-77

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Dynamic DFS tree in ADOPT-ing2007

    • 著者名/発表者名
      Marius C. Silaghi, Makoto Yokoo
    • 雑誌名

      Proceedings of AAAI-2007

      ページ: 763-769

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Revisiting ADOPT-ing and its Feedback Schemes2007

    • 著者名/発表者名
      Marius C. Silaghi, Makoto Yokoo
    • 雑誌名

      Proceedings of IAT-2007

      ページ: 3-10

    • 査読あり
  • [学会発表] Multi-MaxSAT:ラグランジュ分解・調整法を用いたMax-SATの解法2007

    • 著者名/発表者名
      黒田陽之, 平山勝敏
    • 学会等名
      合同エージェントワークショップ&シンポジウム2007
    • 発表場所
      沖縄県宜野湾市
    • 年月日
      2007-10-31
  • [学会発表] 電子市場への財配分戦略:2+1市場複占モデルに対するサブゲーム完全な結果2007

    • 著者名/発表者名
      下柳田 浩司, 平山 勝敏
    • 学会等名
      合同エージェントワークショップ&シンポジウム2007
    • 発表場所
      沖縄県宜野湾市
    • 年月日
      2007-10-30
  • [学会発表] 応用的な分散センサー網における観測資源割り当て問題の検討2007

    • 著者名/発表者名
      松井俊浩, 松尾啓志
    • 学会等名
      合同エージェントワークショップ&シンポジウム2007
    • 発表場所
      沖縄県宜野湾市
    • 年月日
      2007-10-29
  • [学会発表] 分散制約最適化手法を用いたコアロケーションスケジューリングへの適用2007

    • 著者名/発表者名
      行方裕紀, 松井俊浩, 松尾啓志
    • 学会等名
      FIT2007 第6回情報科学技術フォーラム
    • 発表場所
      愛知県豊田市
    • 年月日
      2007-09-06
  • [学会発表] 擬似的な木を用いたボトムアップな非同期分散最適化手法の効率改善2007

    • 著者名/発表者名
      松井俊浩, 松尾啓志
    • 学会等名
      第21回人工知能学会全国大会
    • 発表場所
      宮崎県宮崎市
    • 年月日
      2007-06-22

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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