研究概要 |
本研究の目的は,来るべきユビキタス時代における次世代型電子商取引システムの基盤となる分散最適化技術を開発することである. 一般に,組織の枠を越えた最適化が行われれば,資源の浪費を避けて効率的な生産等が可能になる.例えば,Collaborativeコマース(Cコマース)では,発注元と発注先が,互いの業務プロセスに深く入り込んで情報を共有し,共同で業務を推進する.しかしながら,組織のセキュリティ/プライバシや,管理の権限の壁によって,結び付きの強い下請企業と提携企業等の場合を除いて,そのような組織の枠を越えた最適化を達成することは困難である. 本研究では,高度な分散最適化技術を開発することによりこの問題を解決し,より広範な状況において効率的な生産活動を支援する次世代型電子商取引システムの構築を目指す.
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