研究課題
平成19年度は、デコンボリューション法とは全く異なる原理から、非透明部位の影響を受けない新しい再構成手法として、視差情報を利用するステレオ法と、デコンボリューション法の利点が補完し合う、新規の手法を開発する上で、視差情報の程度とその検出精度について実験的に検証した。視差情報を利用するためには、幾何光学的に蛍光顕微鏡の特性を解明し、焦点や開口径を変化させたときの光学特性の変化を事前に測定して、テーブル化しておく必要があるが、このテーブルを事前に構成するために、既存の蛍光顕微鏡の光学系と幾何学的相似性を維持しながらそれを約50倍に拡大した光学系を備えた、蛍光顕微鏡の光学的エミュレータを構築し、それを8割程度完成することができた。平成19年度中は、実際の蛍光顕微鏡の特性を近似するように、このエミュレータの光学的特性を調整しながら、実際に拡大した光学系を形成した。今後は、このエミュレータを使いながら、既知形状を観測して、既知3次元形状と観測結果の視差情報から再構成した3次元形状の整合性が取れるように、画像再構成手法を改良する予定であるが、そのための既知形状を形成するための3次元形状加工機の利用の方法を検討した。実際の3次元形状加工機の導入は次年度に予定している。
すべて 2007
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)
電子情報通信学会論文誌(D-II) Vol.J90-D, No.8
ページ: 1977-1986
画像の認識・理解シンポジウム2007予稿集 IS-3-23
ページ: 1057-1062
画像の認識・理解シンポジウム2007予稿集 IS-3-36
ページ: 1135-1140