研究分担者 |
永田 治樹 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (40124200)
阪口 哲男 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (10225790)
新保 史生 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (20361355)
森嶋 厚行 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (70338309)
永森 光晴 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 講師 (60272209)
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研究概要 |
インターネットの急速な発展とともに,貴重資料や歴史資料を電子化して提供するものや学術研究用の資料を集めたディジタルアーカイブの開発が盛んに進められている。一方,電子的な文書資料の長期保存の困難さと重要性が認識され,さまざまな取り組みがなされてきている。しかしながら,これまでの成果は特定の領域を指向したものや文書そのものの保存にとどまっている。そこで,本研究では,個別の資料とアーカイブ全体,電子文書技術や資料情報管理,社会制度や利用者といった問題について検討し,ディジタル情報資源の保存とディジタルアーカイブの長期利用のための要求要件を,保存のための情報システム技術と情報管理技術,ならびに社会制度面といった異なる視点から総合的にまとめることを目的として研究を進めている。 本年度は,電子資料の保存のための情報技術面では,組織におけるWebアーカイブの構成方法に関する研究,組織向けの文書の管理とアーカイブを有機的かつ簡便に結合するためのシステムに関する研究を行った。情報管理技術面では,長期保存のためのガイドライン作成のための基礎的研究を進め,アーカイブ向けのメタデータスキーマのモデル等に関する包括的な研究を進めた。また,社会制度面では個人情報保護の視点からの研究を中心に進めた。さらに,平成20年3月に,ドイツにおけるディジタル資料の保存に関する研究をリードする組織のひとつであるゲッチンゲン大学図書館,日本の国立国会図書館および国立公文書館から研究者,実務者を招待して,ディジタルアーカイブの長期利用に関するシンポジウムを開催するなど,本分野における研究者,実務者の間の情報交換と総合的な議論の場を作り,本研究の進行に加えて,本領域の研究コミュニティへの情報提供も進めた。
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