• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 自己評価報告書

和漢古典学のオントロジモデルの応用

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19300087
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 情報図書館学・人文社会情報学
研究機関国文学研究資料館

研究代表者

相田 満  国文学研究資料館, アーカイブズ研究系, 助教 (00249921)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワード文学情報システム / GIS / オントロジー / 暦象 / 文書解析
研究概要

哲学用語「存在論」に由来する「オントロジ」は、情報学では「概念間の関係の明確な定義の集まり」として、情報元から独立した上位層で、情報を組織化し、検索を支援するために重要な存在であるが、その実は、その名称の来歴が示す通り、有史以来の普遍的な営みでもあった。和漢の古典においては、類概念(分類用概念語彙)で統御される辞書や辞典が、継承性の高いオントロジの宝庫として、情報の組織化と文化的価値の継承の役割を担い続けてきたからである。
研究代表者は、かかる古典学の継承性に着目して、類聚編纂物中の階層的に表現される分類用概念語彙を集積し、情報資源として現代生活や社会に応用し得ることを明らかにしてきた(2003~05年度基盤(B)「和漢古典学のオントロジモデルの構築」[代表:相田])。
本研究は、情報処理機器でサポートされる機会の稀な、日本の前近代文献を対象に、古典的語彙オントロジ・時間(日本旧暦オントロジ)・空間(日本歴史地名オントロジ)の3者のオントロジを組み合わせた利用を構想し、原資料から、時間情報を切り分け、知識発見を促すためのツールを開発、その利用と開発研究を通じて、研究モデルの提示を進める実践的応用研究に取り組むものである。
具体的には、和漢オントロジ・日本旧暦オントロジ・日本歴史地名オントロジ3種の階層的オントロジを、日本の古典籍本文へ埋め込むことにより、情報ナビゲート機能を有するフルテキストコンテンツを構築することを構想するものである。そして、そのためのツールの開発のために、不規則な記述にも対しても暦日情報が自動付加されるツールを開発し、あわせて、知識発見をサポートするためのオントロジの整備を進めるのみならず、関連するオントロジ資源の共有を促すものである。そして、そのことを通じて、前近代文献世界の知識発見モデルの提示と研究の進展と活性化をめざす。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2010 2009 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 地名オントロジ-大日本地名辞書からの出発-2009

    • 著者名/発表者名
      相田満
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ 2009-CH83-2

      ページ: 1-8(8)

  • [雑誌論文] 暦象オントロジの構築 : 日本旧暦時代の文献分析支援のために2007

    • 著者名/発表者名
      相田満
    • 雑誌名

      情報処理学会 人文科学とコンピュータ研究会報告 2007-CH-76

      ページ: 25-32(8)

  • [雑誌論文] 地名オントロジの可能性2007

    • 著者名/発表者名
      相田満
    • 雑誌名

      情報処理学会論文集「人文科学とコンピュータシンポジウム2007」 Vol. 2007, No. 15

      ページ: 55-62(8)

    • 査読あり
  • [学会発表] テキストコンテンツのポテンシャル-『古事類苑』データベースの取り組みから-2009

    • 著者名/発表者名
      相田満
    • 学会等名
      情報処理学会「人文科学とコンピュータシンポジウム2009)」デジタル・ヒューマニティーズの可能性
    • 発表場所
      立命館大学 びわこ・くさつキャンパス
    • 年月日
      2009-12-19
  • [学会発表] Possibility of Name of a Place Ontology : That Centers on Old Calendar Document of Japan2007

    • 著者名/発表者名
      Mitsuru Aida
    • 学会等名
      ECAI/PNC Joint Meetings : Area Studies
    • 発表場所
      U.C. Berkeley, USA
    • 年月日
      2007-10-20
  • [図書] 人と水3水と文化(「水」と「瑞」)2010

    • 著者名/発表者名
      相田満, 秋道智彌, 小松和彦, 中村康夫
    • 総ページ数
      79-106
    • 出版者
      勉誠出版
  • [図書] 『大日本地名辞書』から広がる地名オントロジの可能性、『アジア遊学113地域情報学の創出』2008

    • 著者名/発表者名
      相田満, 柴山守, 原正一郎, 貴志俊彦
    • 総ページ数
      44-51
    • 出版者
      勉誠出版
  • [備考] H20年度情報処理学会山下研究論文賞受賞。ホームページ, NihuOne:和漢オントロジ検索DB

    • URL

      http://nihuone.nihu.jp/nihu/SelectLocale.do

  • [備考] 京大地域情報統合センターHGIS

    • URL

      http://www.h-gis.org/

URL: 

公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi