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2007 年度 実績報告書

視覚的注意の発達と発達障害に関する神経計算論的モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19300092
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

PHILLIPS Steven  独立行政法人産業技術総合研究所, 脳神経情報研究部門, 主任研究員 (90344209)

研究分担者 武田 裕司  独立行政法人産業技術総合研究所, 人間福祉医工学研部門, 研究員 (10357410)
キーワード認知科学 / 脳・神経
研究概要

視覚探索は、刺激の知覚、注意や眼球運動の制御、標的の記憶表象と刺激とのマッチングなど、複数の処理要素を含んでいる。そのため、視覚探索における個人差や発達の違いは複数の要素の組み合わせによって出現している可能性がある。そこで本研究では、視覚探索の個人差や発達の違いを生み出している要因を特定するため、探索効率と他の課題成績との相関分析および視覚探索中の脳活動計測等を行うことを目的とした。
視覚探索における標的-妨害項目間類似性効果(標的項目と妨害項目が類似しているほど探索が困難になる効果)および妨害項目間類似性効果(複数の妨害項目がお互いに類似しているほど探索が容易になる効果)の個人差に着目して、提示されている刺激間の弁別能力や提示された刺激と記憶表象の弁別能力との関係性を検討した。その結果、視覚入力と記憶表象との弁別能力と妨害項目間類似性効果量との間に有意な相関関係が認められた。これは、視覚探索中の妨害刺激のグルーピングおよび排除に、入力された視覚情報と短期記憶表象との比較・弁別プロセスが関与していることを示している。また、機能的核磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて刺激間類似性が視覚探索中の脳活動に与える影響について検討した。その結果、標的-妨害項目間類似性が高い条件において前頭前野に強い活性化(BOLD信号)が認められた。一方、妨害項目間類似性効果に特異的な脳活動は認められなかった。この結果は、標的と妨害刺激の弁別が困難な条件ほど前頭前野におけるトップダウン処理が必要とされることを示している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] An fMRI study of item similarity effects in visual search2008

    • 著者名/発表者名
      Phillips, S., Takeda, Y.
    • 学会等名
      14^<th> Annual Meeting of the Organization for Human Brain Mapping
    • 発表場所
      Australia, Melbourne
    • 年月日
      2008-06-16

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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