研究課題
基盤研究(B)
脳腫瘍の診断、治療、学術研究を進歩させるためには、正確な診断が不可欠である。従来の診断に用いてきた形態学に基盤を置く分類法は、腫瘍の生物学的特性や遺伝子発現を必ずしも反映していなかった。そこで、本研究ではヒト脳腫瘍の組織ライブラリーを用いて、形態と遺伝子の2つの観点から、腫瘍の持っている生物学的活性を正しく反映する新しい分類「形態・遺伝子分類」を構築し、より良い病理診断の基礎を確立しようとしている。これまでの研究成果から、脳腫瘍の細胞形態、遺伝子の発現、生物学的特性の間には特定の関係があることが、次々と明らかになってきている。本研究では、日本人の腫瘍組織ライブラリーを研究対象として、形態の特徴と遺伝子発現の2つのパラメーターから、腫瘍の生物学的特徴との相互関係を統計学的手法を用いて明らかにし、これを基礎として新たな脳腫瘍分類、すなわち「形態・遺伝子分類」を構築する計画である。
すべて 2009 2008 2007
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (5件) 図書 (3件)
Glia 57
ページ: 510-523
Neuro^- pathology 28
ページ: 591-598
Neuropathology 28
ページ: 399-407
ページ: 455-465
J Neurosci 27
ページ: 7987-8001
