研究課題/領域番号 |
19300143
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
杉山 文博 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (90226481)
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研究分担者 |
國田 智 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (10195472)
深水 昭吉 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (60199172)
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キーワード | NZOマウス / 高血圧 / 量的形質遺伝子座 / 糖尿病 / 肥満 / メタポリックシンドローム |
研究概要 |
A 制限給餌によるNZO/HILtJマウスにおける糖尿病発症遅延と繁殖効率改善の検討 初年度のQTL解析および他の研究より第1、第4、第5、第7、第8、第11、第12、第15、第17、第18染色体に標的遺伝子が存在する可能性があることが明らかとなり、それら染色体のコンソミック化に取組み始めた。しかし、NZOマウスの糖尿病発症率は本施設において極めて高く、戻し交配に支障が生じた。そこで、糖尿病発症の遅延誘導ため、制限給餌による育成方法を試た。結果、制限給餌においてNZOマウスの糖脂質代謝および繁殖能力に改善が見られ、NZOコンソミック系統作製に制限給餌方法を取り入れた開発方法が有効であることが確認された(執筆準備中) B NZO/HILtJ-Chr<C3H/HeJ>/Utr マウスの作製 肥満、糖代謝異常、高血圧に連鎖するQTLが存在する10本の染色体(第1、第4、第5、第7、第8、第11、第12、第15、,第17、第18染色体)について、NZOマウスを基盤とし、候補染色体をC3Hにそれぞれ置き換えた10系統のコンソミック系統を開発途上である。コンソミック系統作製は、86個のマイクロサテライトマーカーおよび74個のSNPsマーカーを用いた。現在までに多くの系統が戻し交配の第5世代目まで到達した。一部の系統は第7世代目がゲノムワイドにNZOの遺伝的背景に置き換わっていることが判明した。 C NZO/HILtJ-Chr<C3H/HeJ>/Utr マウスの形質評価 完全なコンソミック系統がまだ作製されていないため未解析である。
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