研究課題
基盤研究(B)
NZO/HILtJマウスはメタボリックシンドロームを発症するが、C3H/HeJマウスは発症しない。我々はNZO/HILtJマウスより複数の肥満、糖代謝異常および高血圧に連鎖する量的形質遺伝子座(QTL)を同定した。メタボリックシンドロームの発症機構解明に有用なモデル動物作製のため、NZOマウスの第7、第12及び第17染色体をC3Hマウスのそれらに置換したNZO/HILtJ-Chr 7^<C3H/HeJ,>NZO/HILtJ-Chr 12^<C3H/HeJ>およびNZO/HILtJ-Chr 17^<C3H/HeJ>コンソミックマウス3系統の作製に成功した。これら3系統のコンソミックマウスについて肥満、糖代謝および血圧について検討したところNZO/HILtJマウスと有意な差が見られなかった。NZO/HILtJマウス第7、第12及び第17染色体には単独でNZO/HILtJマウスのメタボリックシンドローム発症に関わる遺伝子は存在しないことが明らかとなった。さらに我々はNZO/HILtJマウス繁殖支持系統においてトランスポゾン媒介によるFgf5欠損自然発生変異マウスを発見した。Fgf5はヒト高血圧と強く連鎖することより、今後高血圧やメタボリックシンドロームの基礎研究におけるモデルマウスとなる可能性が期待された。
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