研究概要 |
本研究は,静止立位および整定地歩行運動時の全身運動軌道,下肢筋電図,足圧中心軌道を幅広い健常被験者年齢層に対して系統的に計測し,得られたデータをデータベース化することを目指している.構築するデータベースは,単なる被験者に関する公開可能個人情報と計測データファイル群のリストアップに留まらず,各計測データを,全身筋骨格系の構造および動態モデルと対応させることを可能とするデータ構造を開発する.これにより,本研究で開発するデータベースの利用者が,必要に応じて,各計測データを運動学的および動力学的に十分に解析することを可能にする.平成21年度は,ヒト立位および歩行運動計測に関する計測と,計測データに基づくヒト静止立位および歩行の制御メカニズムに関して新たな学術的知見を得た.この結果は国際誌に掲載された.これらの研究成果に用いた20代と30歳代の健常被験者に対する運動計測実験データを,平成20年度までに開発した全身筋骨格系モデルおよびその動態としての計測データを記述するデータ構造とデータベースシステムを用いて,身体構造モデル,およびこれらを関連付けたモデルとしてデータベースに登録し,ウェブ上に公開した.
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