| 研究課題/領域番号 |
19300167
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| 研究機関 | 川崎医科大学 |
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研究代表者 |
矢田 豊隆 川崎医科大学, 医学部, 講師 (00210279)
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| 研究分担者 |
仲本 博 川崎医科大学, 医学部, 助教 (10299183)
守田 吉孝 川崎医科大学, 医学部, 講師 (50346441)
小笠原 康夫 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (10152365)
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| キーワード | 糖尿病 / 冠微小循環障害 / 生体顕微鏡 / 毛細血管 |
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| 研究概要 |
イヌ正常グループにおける心筋虚血(90分左冠動脈前下行枝閉塞)前後の回旋枝との側副血行路において、内皮依存性拡張物質(ブラジキニン)に対する血管拡張反応は、虚血後に有意に、低下した。糖尿病モデルにおいては、虚血前後共に、正常グループに比べ、側副血行路微小血管拡張反応は、低下した。その反応は、一酸化窒素(NO)のみならず、内皮由来過分局因子(EDHF)である過酸化水素(H2O2)の反応低下を認めた。
イヌ正常グループにおいて、エリスロポエチン(EPO)投与後の虚血後、側副血行路微小血管拡張反応が、有意に認められ、その作用の一部にphosphoinositide 3-kinase(PI3-kinase)/aktが関与し、NOとEDHF/H2O2が作用する事が、窺われた。
イヌ糖尿病モデルにおいては、angiotensin受容体拮抗薬を投与する事によって、心筋虚血後の血管内皮障害に伴う側副血行路微小血管拡張障害が改善した。
イヌ正常グループにおけるEPO投与後のマイクロスフェアによる心筋虚血時の側副血行路に及ぼす影響を心内膜側、心外膜側に分けて評価した所、EPO投与前に比べ、EPO投与後、有意に心内膜側及び心外膜側血流の増加を認めた。
以上より、心筋虚血後の冠微小血管側副血行路拡張の血流調節因子として、NOとEDHFが関与し、エリスロポエチンおよびangiotensin受容体拮抗薬が側副血行路改善に重要な役割を示す事が明らかとなった。
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