研究課題
糖尿病性筋萎縮・後肢虚血に対する治療的運動プレコンディショニング法を開発するため、自然発症二型糖尿病モデル動物で、運動を行い、プレコンディショニング運動の効果の有無を検証することを目的としている。廃用性萎縮筋に対するプレコンディショニング運動の効果については、筋原線維タンパク質量、収縮張力、遅筋型ミオシン重鎖タンパク質の減少を減衰することが出来た。また、プロテアソーム系のmRNAの活性化を抑制していることを検証した(Acta Physiol, 2009)。プレコンディショニング運動では,ストレスタンパク質(Heat Shock Proteins; HSPs)を中心としたプレコンディショニングメディエーターは、増加を示したことから、二型糖尿病モデル動物での反応について検証が必要であることが明らかとなった。廃用性筋萎縮では、HSPsは減少していることを検証した(J Physiol Sci, 2008)。一方、これらのメディエーターは糖尿病で低下すると考えられるが、プレコンディショニングにより改善は量ることができると考えられ、その作用機序を検証する。また、糖尿病に伴う筋萎縮や毛細血管の退行性変化でみられる微小循環障害の原因を究明するために、骨格筋構造や微小血管の三次元構造解析を行うと共に、プロテオソーム系、血管新生・抑制関連の因子等を解析して、治療的運動プレコンディショニングの効果を検証する予定である。
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