B.歩行ユニットのハード・ソフトの改良と臨床応用への展開 本研究でこれまで開発してきた電子制御歩行路の中で、歩行目標提示用視覚刺激部分に用いてきた面発光デバイスは、薄さという点では優れているが、その特性上輝度が低く、臨床現場での応用においては高齢者からは見にくく、照明を低下させる必要が生じ、それが転倒を誘発しかねないという問題点や、表示部分の単位面積が大きく粗い目標提示しかできないという問題点があった。 目標提示部の輝度を上げ、表示部の解像度を向上させるために、発光デバイスの改良を行った。また米国の共同研究者からは発光色を変化できないかという要望があり、これも考慮した改良を行った。 検討の結果、3色LEDを用いて色の可変と輝度向上、表示単位の精細化を行うこととした。また、コストを下げるためにソフトによる制御割合を高め、通信方式として、USB-RS232C変換を行う方式で改良を行うことができ、臨床応用と今後の応用の可能性を大きく向上させることができた。
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