褥創予防デバイスの開発がテーマの研究であってデバイスの臨床利用を最終目標とする。最終年度の最終結果であるが、計画していたデバイスはすべて完成し、成果物として(1)褥創防止用布パッド(2)褥創防止用敷マット(3)褥創防止用送気ユニットを完成するに至った。(1)の褥創防止用布パッドは市販化を果たし、(2)は臨床試験を終了し市場に投入する段階であり(3)最も複雑な機構を有する送気ユニットは褥創防止用として使用できる状態を確認した他、生体試験にて付随的に成果として得られた手術腸洗浄デバイスとして学会報告を多数行い、市販化を目指す段階に到達した。(2)の市販化が(1)に続き、(3)のユニットが市場調査で良好な結果が得られればすべての統合が視野に入る。既に(1)の褥創防止用布パッドは、傷病者への商品としての還元が始まっており、(2)療養所での成果を得る段階に至っているため、(3)の製品化を目指すが、褥創対策としての目標は達成できていると判断している。
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