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2007 年度 実績報告書

身体運動の最適化における運動決定規範に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19300213
研究機関筑波大学

研究代表者

藤井 範久  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (10261786)

研究分担者 阿江 通良  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (10175721)
横澤 俊治  独立行政法人日本スポーツ振興センター, 国立スポーツ科学センター, 契約研究員 (80400670)
キーワード筋力推定 / 筋骨格モデル / 最適化計算 / 運動規範 / 目的関数 / 歩行動作 / 走動作 / 3次元動作分析
研究概要

身体運動をキネティクス観点から詳細に分析するためには,関節トルクを筋張力のモーメントに分配する問題(分配問題)を解く必要がある.しかし,分配問題を解く際の目的関数すなわち身体運動の動作規範には,共通のものが存在するわけではない.そこで本研究では,身体運動,特に移動運動を中心として運動中の筋張力を推定する方法を確立し,動作規範について検討することを目的とした.
平成19年度は,動作データから筋力を推定する計算プログラムを構築し,ある程度は筋放電と一致することを確認した(学術論文および研究発表).そして,ゆっくりした歩行動作(1m/秒)から疾走動作(7m/秒)までの6通りの歩・走動作を対象として,分配問題の目的関数がどのように変化するのかを検討することを目的として動作計測実験を行った.被験者は大学陸上競技選手24名であった.歩よび走動作を3次元自動動作分析装置で計測すると同時に,プリアンプタイプの電極を用いて下肢の8筋(前脛骨筋,腓腹筋外側頭,大腿直筋,外側広筋,下肢二頭筋長頭,長内転筋,中殿筋,大殿筋)の筋放電を測定した.また被験者の下肢の筋力特性を評価するために,筋力測定器(BIODEX)を用いて,膝関節および股関節の等速性屈曲/伸展最大筋力を測定した(両関節とも3種類の速度).本実績報告作成時点では,3次元自動動作分析装置から得られた身体分析点のラベリング中である.そして上述したように,最適化による筋力推定プログラム(基幹システム)は構築済みであり,ラベリング終了次第,様々な目的関数による最適化計算を実施する準備は完了した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Muscle activities of the lower limb during level and uphill running.2007

    • 著者名/発表者名
      Toshiharu YOKOZAWA, Norihisa FUJII, and Michiyoshi AE
    • 雑誌名

      J. Biomechanics 40(15)

      ページ: 3467-3475

    • 査読あり
  • [学会発表] Muscle activity estimation of the lower limb in running using a three-dimensional musculoskeletal model.2007

    • 著者名/発表者名
      Toshiharu YOKOZAWA, Norihisa FUJII, and Michiyoshi AE
    • 学会等名
      2007 International Symposium on Computer Simulation in Biomechanics
    • 発表場所
      Taiwan, Taiwan
    • 年月日
      20070600

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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