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2008 年度 実績報告書

脳イメージングと3次元バーチャル空間を使い新しい予測判断トレーニング開発する

研究課題

研究課題/領域番号 19300218
研究機関東京工業大学

研究代表者

石井 源信  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (20108202)

研究分担者 小谷 泰則  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教 (40240759)
キーワード予測判断トレーニング / コンピュータグラフィックス / fMRI
研究概要

【目的】:本研究ではfMRIとCGを用いて作成したバーチャル空間を利用して、予測判断トレーニングの効果発揮のメカニズムを明らかにすることを目的とする。本年度については、具体的には以下の点について研究を行った。
(1) テニスのサーブ動作を対象として、前年度に作成したCG映像を用いて、その時の脳活動についてfMRIを用いて測定すし、予測判断の脳活動モデルについて検討する。
(3) さらに、本年度では予測判断を含めた実際のプレーヤーの環境要因に関する調整も行い、スキルトレーニングの実態や勝利意欲など予測判断やプレー向上にむすびつく要因についても検討を加える。
【方法・結果】:実験では具体的に、以下の点について検討を加えた。
昨年度行ったCG開発手法を基に、テニスを対象として予測判断を必要とする代表的な場面を取り出し、実際のゲーム場面に近似したCGを作成した。CG作成の各ステップの精度をさらに高め、最終的に、背景などのCGと合わせて完成度の高いバーチャル空間を完成させ、このCGを用いて予測判断トレーニングを行い、トレーニング前後の効果を検討した。また比較の対象としてビデオを用いたときとの効果を比較した。その結果、CGは実際にビデオを用いたときと同等の効果があることが示され、今後CG映像を用いて動作の変調などの操作を用いたトレーニングの可能性が示された。またfMRIを用いた実験において、予測判断トレーニング時に島皮質の活動を見たところ、予測判断後のフィードバック情報を提示するときに島皮質の活動が高まることが示された。このことは、予測判断トレーニングによって強化学習の効果が出現しトレーニング効果につながることが示唆された。なお、調査研究においては予測判断トレーニングを含め勝利意欲と環境要因についての検討なども行った。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 人と人を結びつける「コミュニケーション」2009

    • 著者名/発表者名
      島本好平
    • 雑誌名

      Sportsmedicine 21(2)

      ページ: 44-45

  • [雑誌論文] 大学生における運動部活動経験評価尺度の開発2008

    • 著者名/発表者名
      島本好平, 石井源信
    • 雑誌名

      スポーツ心理学研究 35(2)

      ページ: 27-40

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 人々の行動を動機づける「目標設定」2008

    • 著者名/発表者名
      島本好平
    • 雑誌名

      Sportsmedicine 20(10)

      ページ: 38-39

  • [雑誌論文] 日本スポーツ心理学会第34回大会報告会員企画シンポジウム4アスリートのためのライフスキル教育2008

    • 著者名/発表者名
      島本好平, 石井源信
    • 雑誌名

      スポーツ心理学研究 35(1)

      ページ: 35-37

  • [学会発表] 体育授業におけるスポーツ経験と社会的スキルの因果関係の推定一大学生を対象とした予備的検討-2008

    • 著者名/発表者名
      島本好平ら
    • 学会等名
      日本スポーツ心理学会第35回記念大会
    • 発表場所
      中京大学
    • 年月日
      2008-11-16
  • [学会発表] 舞踊の感情表現における鑑賞者の心理状態の変化2008

    • 著者名/発表者名
      鹿内菜穂ら
    • 学会等名
      日本スポーツ心理学会第35回記念大会
    • 発表場所
      中京大学
    • 年月日
      2008-11-16
  • [学会発表] 舞踊未熟練者の感情表現における感情の種類と強度の効果2008

    • 著者名/発表者名
      澤田美沙子ら
    • 学会等名
      日本スポーツ心理学会第35回記念大会
    • 発表場所
      中京大学
    • 年月日
      2008-11-16
  • [学会発表] Computer-based learning using captured tennis serve motion2008

    • 著者名/発表者名
      Noguchi, et al.
    • 学会等名
      International Conference on Biomechanics in Sports
    • 発表場所
      Seoul, Korea
    • 年月日
      2008-07-17

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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