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2007 年度 実績報告書

高齢者における免疫機能の低下に対する運動効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19300228
研究機関筑波大学

研究代表者

河野 一郎  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (00132994)

研究分担者 赤間 高雄  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (60212411)
秋本 崇之  東京大学, 大学院・医学系研究科・附属疾患生命工学センター, 講師 (00323460)
キーワード運動 / 免疫機能 / 加齢
研究概要

単球は,Toll-Like-Receptor(TLR)によって抗原を感知して貪食し,抗原提示細胞として,T細胞と結合する.抗原提示細胞上のCD80受容体は,T細胞上のCD28受容体と結合し,補助刺激シグナルを伝えることで,T細胞を活性化させる.しかし,加齢と共にCD28の発現が減少することが報告されており,結果としてT細胞の活性能が低下すると考えられる.本課題では,運動によるT細胞の増加がT細胞活性経路の亢進による影響かどうかについて検討する.本年度は,継続的な運動トレーニングが血中T細胞の活性経路に及ぼす影響を検討することを目的とした.日常の身体活動がCD28発現ヘルパーT(Th)細胞に及ぼす影響を検討したところ,高レベルの身体活動を行う中高齢者は,運動習慣の無い中高齢者に比べてCD28発現Th細胞数が少なかった.従って,中高齢者において,CD28発現は運動に応答する可能性が示唆された.また,継続的な中等度運動トレーニングの影響を検討したところ,3か月間のレジスタンストレーニングによって,Th細胞数,細胞傷害性T(Tc)細胞数およびCD28発現Th細胞数は変わらなかったが,CD28発現Tc細胞数は増加した.また,TLR-4発現CD14細胞数は減少した.さらに,6か月間の複合トレーニング(レジスタンス+持久性)によって,Th細胞数とCD28発現Th細胞数が増加した.以上の結果から,CD28発現は中等度運動トレーニングによって増加する可能性が示唆された.このことから,トレーニングによって,加齢に伴い低下するT細胞の活性能が維持もしくは高まる可能性が考えられた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 高レベルの身体活動が中高齢者の免疫機能に及ぼす影響2008

    • 著者名/発表者名
      清水和弘、木村文律、田辺匠、小林大祐、秋本崇之、赤間高雄、河野一郎
    • 雑誌名

      スポーツ科学研究 3

      ページ: 19-33

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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