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2009 年度 実績報告書

メタボリックシンドローム予防を可能とする世代別の筋力水準及び運動プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19300229
研究機関筑波大学

研究代表者

久野 譜也  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (70242021)

研究分担者 前田 清司  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30282346)
田邊 解  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 研究員 (70375484)
キーワード生活習慣病 / 運動 / メタボリックシンドローム / 筋力
研究概要

生活習慣病発症者の増加を抑制するために、メタボリックシンドローム(MetS)の該当者を抽出し、改善策を講じるハイリスクアプローチは必要であるが、今後はMetSに該当しない者や予備群の者に対しても予防策を講じるポピュレーションアプローチがより重要な課題となる。本研究は、MetS発症に影響を及ぼす独立した体力因子である筋力に着目し、MetSリスクが高まる中年者を対象として、筋力・筋量を中心とした体力要因とメタボリックシンドローム関連因子の関係性を明らかにし、MetS予防のための運動プログラムを開発することを目的とした。MetS予防のための筋力及び筋量水準について、約700名の中年者を対象として筋力・筋量とMetSの関係性を明らかにし、予防のための基準値を明らかにした。さらに、MetS予防のための身体活動量の基準値についても同時に検討した。これらの筋力、筋量及び身体活動量の基準を参考にしながら、MetS予防のための運動プログラムを作成した。その運動プログラムは、歩行を中心とした有酸素性運動と筋力トレーニングで構成された。本研究で作成した運動プログラムを約100名の中年者に実行させたところ、MetS指標の改善及び筋力と筋量の維持・増加効果が得られた。また、運動施設で行うプログラムだけでなく、個人のライフスタイルの中で実行できる運動プログラムも開発し、そのプログラムの実行によってMetS指標の改善及び筋力と筋量の維持・増加効果が得られることを明らかにした。本研究の成果であるMets予防のための筋力・筋量水準、および効果的かつ具体的な運動プログラムは、生活習慣病対策としてのポピュレーションアプローチを検討する上で、有用なエビデンスとなり得ると思われる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 運動による生活習慣病予防システムの方向性-健康投資社会を目指して-2009

    • 著者名/発表者名
      久野譜, 也
    • 雑誌名

      日本臨床スポーツ医学会誌 17

      ページ: 405-412

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effect of 12 weeks of moderate-intensity resistance training on arterial stiffness : A randomized controlled trial in women aged 32-59.2009

    • 著者名/発表者名
      Yoshizawa Mutsuko, Seiji Maeda, Asako Miyaki, Maiko Misono, Yoko Saito, Kai Tanabe, Shinya Kuno, Ryuichi Ajisaka
    • 雑誌名

      Br J Sports Med. 43

      ページ: 615-618

    • 査読あり
  • [学会発表] 筋力トレーニングによるメタボリックシンドロームの改善・予防(招待講演)2009

    • 著者名/発表者名
      田辺解, 久野譜, 也
    • 学会等名
      第34回日本運動療法学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-06-21

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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