我が国において女性の痩身化が問題となっている昨今、若年女性のやせ志向を調査し、妊娠前、もしくは妊娠中の体型と新生児の体重との関わりを検討した研究は数多く存在する。しかしながら、出生時の状況とその後のメタボリックなリスクとの関連、身体活動量との関連を検討した報告は少ない。そこで本研究では、女性のやせ志向の結果=子どもの周産期の状況(主に出生時体重)と仮定し、これらと肥満やメタボリックシンドローム形成、身体活動量との関わりを明らかにするため、 <検討1>肥満小児における周産期の状況と現在の体組成、内臓脂肪蓄積との関連(横断的検討) <検討2>肥満小児に対する減量プログラムに伴う体組成、内臓脂肪蓄積、インスリン抵抗性の変化と周産期の状況との関連(縦断的検討) <検討3>幼稚園児を対象とした周産期の状況と体組成、日常の身体活動量との関連 の3点について本研究期間内に検討することを目的とする。
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