研究課題
本研究課題は「個人が地域のため、自分の家の前を見守る」という、e自警ネットワークのコンセプトを地域社会に浸透させるという、実践を指向したものである。平成20年度は地域社会に対する啓蒙として、「代理EYE Lock」によるプライバシー保護機能付きシステムの試験導入を継続し、桐生市・伊勢崎市ならびに高崎市にて実施した。とりわけ伊勢崎市では地域住民との連携による大規模導入を実現した。また、保存画像を暗号化して保存することで被撮影者のプライバシーを保護するという画期的なコンセプトに関し、全世界に対する情報発信を行った。新たな情報技術開発としては、Linux版「代理EYE Smart UX」の開発ならびに公開を行った。代理EYE Smart UXとネットワークカメラ、廃棄PCを利用すれば、これまで以上に安価な監視システムが実現できる。また、民間企業との共同研究を活発に行い、その成果は「防犯セキュリティ研究会」の立ち上げならびに「e自警カメラ」の開発と発表として結実評た。e自警力メラは本研究課題のコンセプトを単体で実現できる製品であり、PCを利用したシステムに比べ、プライバシーの保護、安定性、消費電力の面で優れている。本年度の活動は学術論文1件、学会発表4件、19回の新聞報道を受け、伊勢崎警察署から感謝状1通を授与されるなど着実に成果を上げている。加えて我々の活動は平成21年4月より「NPO法人 e自警ネットワーク研究会」として認可を受ける見込みである。これらは、我々の研究が国家や地域社会で認められつつあることの証拠であり、地域社会の安全に大学が貢献で、きたという大きな意義がある。
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電子情報通信学会論文誌D J92-D(In press)
http://www.e-jikei.org/