研究課題/領域番号 |
19300243
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
畠中 宗一 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (10141855)
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研究分担者 |
平木 典子 東京福祉大学, 大学院・社会福祉学研究科, 教授 (50238870)
中釜 洋子 東京大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (40272489)
友田 尋子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション科学部, 教授 (30237135)
北川 歳昭 就実大学, 人文科学部, 教授 (30195250)
川崎 末美 東洋英和学院大学, 人間科学部, 教授 (70214624)
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キーワード | 情緒的自立 / 尺度開発 / 家族発達 / 政策主体における自立 / 対人関係トレーニング |
研究概要 |
初年度は、本研究の基本的概念である「情緒的自立」尺度の開発を中心に研究を遂行した。既存研究を中心に「情緒的自立」の構成概念を、「自他の境界」「自分らしさ」「関係性を生きる」の3つの領域で設定し、当初41項目で予備調査を行い、データを解析し、最終的に27項目に絞込み、基準関連妥当性を検討するために既存尺度である「本来感尺度」「アイデンティティ尺度」「内的作業モデル尺度」を入れて、本調査を実施した。その結果、信頼性と妥当性を担保された18項目の「情緒的自立」尺度の開発に目処がついた。この他、家族発達と情緒的自立の研究班が、情緒的自立を自己文化の概念と絡ませながら、家族発達基本概念に設定して、事例研究の枠組みが準備されつつある。さらに政策形成主体が自立をどのように捉えてきたかをテーマに設定した研究班では、児童福祉や生活保護を中心に自立概念の検討が進められている。また対人関係トレイニングと情緒的自立の研究班では、日本IPR研究会の協力を得て、年3回開催されているIPRトイレニングへの科研補助による公募枠設定して戴き次年度に向けた準備が進行している。本年度、開発された「情緒的自立」尺度を使用して、ベーシックトイレニング開始時、終了時、メイントレイニング終了時の計3回のアンケート調査で次年度以降3年間のデータを蓄積し、対人関係トレイニングが情緒的自立に及ぼす影響に関する研究の大枠が準備された。
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