研究課題/領域番号 |
19300257
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
杉山 滋郎 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (30179171)
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研究分担者 |
細川 敏幸 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 教授 (00157025)
栃内 新 北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (20111148)
三上 直之 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 准教授 (00422014)
渡辺 保史 北海道大学, 大学院・理学研究院, 特任准教授 (90515107)
石村 源生 北海道大学, 大学院・理学研究院, 特任准教授 (90422013)
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キーワード | サイエンス・コミュニケーション / 科学技術コミュニケーション / 高等教育 / カリキュラム |
研究概要 |
(1)カリキュラム開発においては、大学院生向け教育プログラムの対照事例として学部学生向けの科学技術コミュニケーション教育を試み、大学院生の固有性を抽出しようと試みた。それは同時に、大学院生が学部学生のコミュニケーション対象になりうるという性格の教育であり、大学院生自身にとってもコミュニケーション・スキルを研く機会が得られるものであった。具体的には、実験動物を使っている研究室に取材に訪れ、デジカメを使って研究内容を紹介する数分の動画作品を制作する、という授業である。コミュニケーション教育として十分な成果が得られるものであることが実証された。 (2)教材開発の面では、昨年度に引き続き、大学院生の科学技術コミュニケーションスキル向上のために、科学技術コミュニケーションのイベント企画に情報デザインの手法を応用する教材を開発し、実際の運用も行なった。具体的には情報デザインやWebデザインの手法の一つであるカードソート法や、ペルソナ法を大学における科学技術コミュニケーションに応用した授業教材として作成した。授業は比較的少人数で、あえて紙と模造紙、ペンなどのアナログ的手法を用いてアイデアを整理し具体化する手順を辿ることで、パソコンなどを使わなくても本質的なことをまとめうることが明らかになった。 (3)評価の面では、大学院生を対象とした科学技術コミュニケーション、中でもコンテンツ表現を評価する方法について調査した。科学的な内容に関して、分かりやすく、受け手の注意を引くことができるような、シナリオ作成やフィクションの制作手法に関して検討を行った。その結果、ポストイットなど、のり付きの付箋を用いて、複数人でディスカッションしながら、効果的なシナリオを参加メンバーで作り上げていく手法の評価法を作成できた。
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