研究課題/領域番号 |
19300260
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
杉本 雅則 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (90280560)
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研究分担者 |
稲垣 成哲 神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
山口 悦司 宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (00324898)
出口 明子 宇都宮大学, 教育学部, 講師 (70515981)
楠 房子 多摩美術大学, 美術学部, 准教授 (40192025)
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キーワード | 環境教育 / 協調学習 / 屋外学習 / カリキュラム設計 |
研究概要 |
本研究の目的は、学習者の知識と理解を深化させるため、実世界に立脚した環境問題学習支援のためのシステムとカリキュラムのあり方を、教育現場との連携による設計、開発、実践を通して明らかにすることである。 平成20年度は以下の項目について研究を進めた。 1.学習支援システムの設計と開発 平成19年度は、主にシステムの設計に必要な機能要件について、研究グループで検討してきた。また、国内外の関連研究の調査を通して、当該研究の独自性や差分を明確にしてきた。平成20年度は、これらの議論の結果を反映させつつ、また学習者の学習内容への興味や文脈づけを高めるために、ゲーム性を持たせた協調学習支援システム開発を進めた。さらにそのシステムを用いたパイロットスタディを大学生を中心として行い、システムの完成度を高めた。 2.カリキュラム設計 小学校の授業での利用を念頭に、理科や社会の教科書に記載されている内容に基づき、達成すべき学習目標や習得すべき知識を検討した。具体的には、授業の導入(主に、教科書、インターネット、教師等による教室での学習)、屋外学習、振り返りとまとめ(屋外活動を振り返りつつ、それをまとめて発表、議論する)の各段階での目標と課題について分析した。当該分野の専門家からの知識を得つつ、平成21年度の評価実験の計画を具体化した。さらに、評価実験で検証したい仮説を明確にするとともに、その仮説を検証するための定量的、定性的なデータ分析手法についても検討した。
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