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2009 年度 実績報告書

ユビキタス技術を活用して野外体験の効果を増幅させた循環型社会のための環境学習支援

研究課題

研究課題/領域番号 19300260
研究機関東京大学

研究代表者

杉本 雅則  東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (90280560)

研究分担者 稲垣 成哲  神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
山口 悦司  宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (00324898)
出口 明子  宇都宮大学, 教育学部, 講師 (70515981)
楠 房子  多摩美術大学, 美術学部, 准教授 (40192025)
キーワード環境教育 / 協調学習 / 屋外学習 / カリキュラム設計
研究概要

昨年度までに、環境学習支援のための植生学習支援システムをほぼ構築した。提案システムは、参加型シミュレーション(participatory simulation)の手法に基づくことで、学習者の学習環境への没入度を高めることを目指している。さらに、ゲーム性の導入、屋内学習(教室)と屋外学習との連携を通して、植生に関する知識や循環型社会に対する理解を深めることを目的とする。
今年度は、提案システムの評価実験を行った。実験協力校である神戸市内の小学校にて2009年10月に小学6年生を対象に実験を実施した。1グループ5人ずつの子どもたちは、まず提案システムを参加型シミュレーションの要領で利用し、植生に関する基本的な理解をゲーム感覚で学んだ。次に、屋外学習の場として、近隣の里山(六甲山)に移動し、実際に植生の変化を観察する機会を作った。子どもたちは、教室で学んだ知識を現実世界とを結び付けて考えることで、植生に関する多様な条件(攪乱など)についての理解を深めることができた。提案システムの効果の検証に当たり、本実践の前後に行った事前テスト、事後テストの比較、ビデオ分析、アンケート等を用いた。提案システムを用いた屋内学習と野外学習の統合により、学習者の植生に対する理解レベルが向上したこと、学習に対する動機付けが高まったことなどが確認された。
得られた成果の公開については、昨年8月と9月に国内および海外での学会発表を行った。また、本研究に関する最終成果を取りまとめ、本年3月に国際会議への投稿2件を完了した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Development and Evaluation of a Digital Vegetation Interaction Game for Children2009

    • 著者名/発表者名
      出口明子, 稲垣成哲, 楠房子, 山口悦司, 武田羲明, 杉本雅則
    • 学会等名
      International Conferenece on Entertainment Computing
    • 発表場所
      フランス・パリ
    • 年月日
      2009-09-03
  • [学会発表] 環境学習における実世界と仮想世界との関連付けを支援するデジタル植生遷移ゲームの開発と評価2009

    • 著者名/発表者名
      出口明子, 楠房子, 武田羲明, 山口悦司, 稲垣成哲, 杉本雅則
    • 学会等名
      日本科学教育学会第33回年会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2009-08-25

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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