研究課題/領域番号 |
19300264
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
伊東 啓太郎 九州工業大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (10315161)
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研究分担者 |
藤原 勝紀 放送大学, 京都学習センター, 所長 (80091388)
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キーワード | 子ども / 環境学習 / 環境デザイン / 生態心理学 / ビオトープ / 科学教育 / 街区公園 / ワークショップ |
研究概要 |
子どもにとって「遊び」は、自然のしくみを知り、生活の知恵を身につけるための重要な体験である。しかし、特に日本の都市部では、かつて誰もが体験できた遊びや体験型の環境教育を実践していくことは難しいのが現状である。このような現状の中で、身近に残された自然空間やオープン・スペースを、「子どもの遊び環境としての自然環境の修復」と「環境学習」を目的として創造していくことは重要な課題である。このような課題に対する解答を得るために、研究代表者(伊東)らは、日本における環境計画や環境教育のありかたについての問題について明らかにし、生態心理学的な環境デザインを行うと同時に、ノルウェー・ドイツの研究者との共同研究、議論を行ってきた。本研究では、実際の計画・設計プロセスと日欧の比較研究を通して、身近なオープン・スペースを、「地域の自然環境の修復・再生」、「環境学習」、「住民参加」、「子どもの遊び」の場として活用できるような新しい環境計画の手法と環境学習のプログラムを開発することを目的として研究を行っている。 21年度は、1年間にわたって、子どもと保護者、教員、地域住民など地域社会の意見を計画プロジェクトに反映させることを目的として、福岡市壱岐南小学校ビオトープにおいて10回、北九州市内の街区公園である夜宮公園の基本設計および環境再生計画ワークショップを8回、また、遠賀川多自然魚道公園の基本設計ワークショップを6回にわたって開催した。それぞれの設計サイトにおいて、基本設計が終了し、夜宮公園では、22年5月に施工が完了する予定である。 2009年6月、伊東は、日本景観生態学会にて、夜宮公園の設計プロジェクトについて講演、また8月にはインド・Teri大学において、ビオトープのデザインプロセスについて特別講義、さらに9月には、ノルウェー、オスロにおいて、都市における緑のリハビリテーションと題して講演を行った。10月には、共同研究者のFjortoftが九州工業大学において招待講演及び共同調査を実施した。本研究は、How green environments afford play habitats and promote healthy child development.A mutual approach from two different cultures:Norway and Japanとして執筆、2010年に出版予定である。
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