研究分担者 |
長崎 栄三 静岡大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50141982)
長尾 篤志 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 教育課程調査官 (00353392)
永田 潤一郎 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 教育課程調査官 (30413909)
銀島 文 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 学力調査官 (30293327)
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研究概要 |
1. 「TIMSS2007」の記述式問題の分析にあたり,合計約8800名の児童・生徒別に分類されていた画像データベースについて,問題番号ごとに整理を行った。 2. 問題,画像データベース,及びテキスト化されたデータをもとに,表現力・読解力の分析方法と算数・数学指導への示唆について研究打合せ会で検討を行った。 3. 「TIMSS2007」「TIMSS1999」の代数の記述式問題について,これまでに作成・整理した画像データベース及び自由記述式のテキスト化資料をもとに,児童・生徒の解法の表現によって正答率に違いがあるかどうかを分析し,学会(日本科学教育学会年会(平成21年8月,同志社女子大学),日本数学教育学会論文発表会(平成21年11月,静岡大学))で発表を行った。国際的な採点基準からみると日本は一見,数値的解法の正答率が高いように思われるが,xなど1文宇で代数的表現を行った生徒や場面の条件が全て分かるような図的表現をした生徒の正答率が高いことが明らかになった。 4. 平成21年2月にTIMSS国際研究センターであるアメリカのボストン・カレッジのサイトで公開された「国際公開データ」(PDFデータ)の「児童・生徒の問題反応率表」等についてデータの加工及び翻訳を行い,わが国の特徴的な回答の傾向について分析を行った。 5. 以上のデータを基に,問題別にデータを整理・グラフ化し,考察を加えた報告書発行の準備を行った。
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