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2010 年度 実績報告書

小学校教員養成課程を支援する科学技術体験プログラム実施システムの研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 19300269
研究機関独立行政法人国立科学博物館

研究代表者

亀井 修  独立行政法人国立科学博物館, 事業推進部連携協力課, 課長 (40415609)

研究分担者 永山 俊介  独立行政法人国立科学博物館, 事業推進部学習企画・調整課, ボランティア活動・人材育成推進室長 (10553117)
キーワード科学高等教育
研究概要

本研究では、博物館の持つ学習資源を活用し、小学校教員養成課程を支援するプログラムをモデルとして開発実施・システム化し、これをモデルとして将来的には各所に普及することにより相乗的な効果をもたらすことを目的としている。
平成22年度は、本調査研究の最終年度として、モデルプログラムの汎用性の検証と、プログラムを実施するためのシステム化を試みた。あわせて、学会発表および国際シンポジウムの開催を通じて、過去4年間にわたる研究成果の公開と外部意見の聴取を行った。主な成果を以下にまとめる。
(1)岩手大学教育学部と盛岡市立子ども科学館の連携による小学校教員養成支援プログラムの試行を行った。地域の教育資源を活用した効果的な学習の場の創出が可能であるとの知見を得るとともに、教育委員会を加えた現職教員の研修とも連携できるシステムモデルへの発展の可能性を示唆することができ、他機関における本プログラムの有効性とシステムとしての発展の可能性が明らかになった。また、現職の教員を取り込むといった、博物館を知のプラットフォームとする可能性についても知見を得ることができた。
(2)これまでの調査から得られた事例から、小学校教員養成課程を支援するシステム化のための要素を抽出した。「自然から課題を切り取る力の育成」「時間的制約と学生が培う経験量とのバランス」「モチベーションの維持・向上」という課題と、システム化にあたっての参考になる事例を検討し、「科学教授センター(仮称)」の設置を中心とした、システムモデルを提案した。
(3)2010年11月に国際シンポジウムを行い、国内外の大学・博物館関係者の講演や事例紹介、パネルディスカッションを通じて、研究成果の共有と意見交換を行った。小学校教員養成課程支援をめぐる課題の共通性が明らかになったとともに、教員のライフサイクルを通じて博物館が担う役割について検討する必要性も示唆された。

  • 研究成果

    (16件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (8件) 図書 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 教員養成課程学生の自然観察的な自然事象への気づきに影響を及ぼす要因の検討2010

    • 著者名/発表者名
      五島政一、小林辰至
    • 雑誌名

      理科教育学研究

      巻: 第51巻第2号 ページ: 21-27

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 博物館と大学の連携による人材育成プログラム実施システム -非理系学生の理科指導能力向上を通じた科学リテラシーの涵養-2010

    • 著者名/発表者名
      亀井修、永山俊介、渡辺千秋、高橋みどり
    • 雑誌名

      日本科学教育学会年会論文集

      巻: 34 ページ: 359-360

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地球立体表示システム"ダジック・アース"を用いた科学系博物館教育におけるプログラムの可能性2010

    • 著者名/発表者名
      高橋みどり、齊藤昭則、亀井修
    • 雑誌名

      日本科学教育学会年会論文集

      巻: 34 ページ: 471-472

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 科学系博物館における科学リテラシー涵養を目指した学習プログラム事例(1)「大きな水の話」2010

    • 著者名/発表者名
      亀井修、永山俊介、高橋みどり、齊藤昭則
    • 雑誌名

      日本科学教育学会年会論文集

      巻: 34 ページ: 255-256

    • 査読あり
  • [学会発表] 文化としての科学リテラシー社会連携と人材育成の視点から-地域における科学コミュニケーション-2010

    • 著者名/発表者名
      亀井修
    • 学会等名
      21世紀科学教育の創造2010・科学コミュニケーションのグランドデザイン
    • 発表場所
      東京大学農学部一条ホール/アネックス
    • 年月日
      2010-12-18
  • [学会発表] 博物館と大学の連携による小学校教員養成支援プログラム-大学生の理科指導能力向上を通じた科学リテラシーの涵養-2010

    • 著者名/発表者名
      亀井修、永山俊介、渡邊千秋、高橋みどり
    • 学会等名
      ジンポジウム「社会とつながる科学教育-博物館における科学リテラシー涵養活動の体系と人材育成-」
    • 発表場所
      国立科学博物館
    • 年月日
      2010-11-23
  • [学会発表] 科学系博物館における科学リテラシー涵養活動を目指した学習プログラム事例(1)「大きな水の話」2010

    • 著者名/発表者名
      亀井修、永山俊介、高橋みどり、齊藤昭則
    • 学会等名
      日本科学教育学会第34回年会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2010-09-12
  • [学会発表] 博物館と大学の連携による人材育成プログラム実施システム-非理系学生の理科指導能力向上を通じた科学リテラシーの涵養-2010

    • 著者名/発表者名
      亀井修、永山俊介、渡邊千秋、高橋みどり
    • 学会等名
      日本科学教育学会第34回年会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2010-09-11
  • [学会発表] 地球立体表示システム"ダジック・アース"を用いた科学系博物館教育におけるプログラムの可能性2010

    • 著者名/発表者名
      高橋みどり、齊藤昭則、亀井修
    • 学会等名
      日本科学教育学会第34回年会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2010-09-11
  • [学会発表] ミュージアムリテラシー・地域との連携の可能性-上野の街と連携した『国際博物館の日』記念事業・ミュージアムウィークの事例から-2010

    • 著者名/発表者名
      亀井修
    • 学会等名
      JMMA基礎部門研究部会平成21年度第1回研究発表会
    • 発表場所
      大妻女子大学
    • 年月日
      2010-08-21
  • [学会発表] 外部の教育資源を効果的に活用する科学リテラシー向上プログラムの開発-「小学校教員を目指す文系学生のための理科講座」の実践を通して-2010

    • 著者名/発表者名
      永山俊介、亀井修、小川義和、太田真由加、下出朋子、水野麻衣子、高橋みどり
    • 学会等名
      日本理科教育学会第60回全国大会
    • 発表場所
      山梨大学
    • 年月日
      2010-08-08
  • [学会発表] 小学校教員を目指す非理系学生の理科指導力向上を通じたリテラシーの涵養2010

    • 著者名/発表者名
      亀井修、小川義和、永山俊介、渡邊千秋、高橋みどり、水野麻衣子
    • 学会等名
      日本ミュージアムマネージメント学会第15回大会
    • 発表場所
      国立科学博物館
    • 年月日
      2010-06-06
  • [図書] 産業技術誌 科学・工学の歴史とリテラシー2010

    • 著者名/発表者名
      岡田厚正、高安礼士、亀井修、前島正裕、西川稔(共著)
    • 総ページ数
      170
    • 出版者
      裳華房
  • [図書] 展示論2010

    • 著者名/発表者名
      日本展示学会編、小川義和、高田浩二、高安礼士、有田寛之, 他共著
    • 総ページ数
      225
    • 出版者
      雄山閣
  • [図書] 博物館でまなぶ2010

    • 著者名/発表者名
      ジョージハイン著, 鷹野光行監訳, 小川義和, 他7名共訳
    • 総ページ数
      287
    • 出版者
      同成社
  • [備考] 国立科学博物館 学習プログラム研究開発

    • URL

      http://www.kahaku.go.jp/learning/researcher/index.html

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公開日: 2012-07-19  

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