研究概要 |
「e-Japan重点計画」にある施策の1つ、「世界最高水準の高度情報通信ネットワークの形成」の課題として、「2005年までに超高速インターネット衛星きずな(WINDS)を打ち上げて実証実験を行い、2010年を目途に実用化する」とある.超高速インターネット衛星きずな(WINDS)は、オンボードATM交換機を搭載した再生中継型衛星であり、多地点間をメッシュ型トポロジで接続したネットワーク上での高度な利用が期待されている。本研究はきずな(WINDS)環境下でeラーニングを行う上での諸問題点を明確にし、WINDS衞星で必要な高度教育コンテンツ配信システムとその教材開発・実用化へつなげる研究である。本実験における実施内容の概要は以下のとおりである。 国内:宇宙航空研究開発機構(JAXA)、KDDI,筑波大学海外:マレーシア・マルチメディア大学、タイ・アジア工科大学等(1)きずな(WINDS)による広域高度衛星ネットワーク・システムの構築きずな(WINDS)によって実現されるメッシュ型かつ帯域共有型の環境下でのeラーニング教材配信に対する要求条件を検証するため、本年度は,アンテナ設置の実地調査,ライセンスの再取得を目指した.(2)効率良く先端融合教材を配信できる広域実験システムの構築前項で構築した衛星ネットワーク・システム上で多地点間遠隔教育実験を実施するため、本年度は,eラーニングシステムSakai,多画面遠隔教育システムMMCの検証調査を行った(3)広域高度多地点間先端遠隔教育教材配信実験の実施準備構築した海外教育実験システムを用いて、アジア地域を対象に多地点間遠隔教育・教材配信実験を実施予定であり,そのための,授業,コンテンツ開発の打ち合わせを行った。
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