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2008 年度 実績報告書

遠隔演奏システムを活用した遠隔音楽教育カリキュラムの開発と教育効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 19300278
研究機関信州大学

研究代表者

齊藤 忠彦  信州大学, 教育学部, 准教授 (10313818)

研究分担者 中島 卓郎  信州大学, 教育学部, 准教授 (20293491)
小野 貴史  信州大学, 教育学部, 准教授 (10362089)
キーワード教育工学 / 遠隔演奏
研究概要

平成20年度は遠隔音楽教育の場面を具体的に考案し,それを検証するための遠隔実践を行った。遠隔地に置かれているMIDI対応楽器を自動演奏させることができる遠隔演奏システムは,電子ピアノや電子ドラム,MIDI対応のアコースティックピアノを使用することができる。今回の遠隔実践では,楽器の音質の保証と演奏そのものの臨場感を高めるために,アコースティックのグランドピアノを使用した。ジャンルはジャズピアノとし,東京在住のジャズピアニストに講師を依頼した。ジャズピアノとした理由は,地方ではジャズピアノを専門とする講師が少なく,レッスンを受ける機会が限られてしまうからである。遠隔実践は連続して4回のレッスンとしたが,初回には対面レッスンを組み込み,講師と受講生との心理的な距離を近づけることができるように工夫した。続いて2回目から4回目までは遠隔レッスンとした。受講者と講師を対象とした質問紙調査をもとに,対面レッスンと遠隔レッスンの違いに関わる分析を行った。
なお,対面レッスンと遠隔レッスンとの違いとは何かについて科学的に検証するために,光トポグラフィ装置を用いた実験を試みた。光トポグラフとは,近赤外光を頭皮上から照射し、その反射光によって大脳皮質の脳血液動態とらえ画像として表示することができる装置である。実験では,同一の受講生が同一の指導者による対面レッスンと遠隔レッスンを継続して受講し,そのときの受講生の脳血液動態をリアルタイムに計測した。現在,データの解析中であるが,ピアノ演奏時における頭の動きが計測データに影響を及ぼしてしまった可能性がある。次年度はデータの誤差を最小限に抑えられるように実験計画を修正し,再実験を行いたいと考えている。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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