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2009 年度 実績報告書

遠隔演奏システムを活用した遠隔音楽教育カリキュラムの開発と教育効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 19300278
研究機関信州大学

研究代表者

齊藤 忠彦  信州大学, 教育学部, 准教授 (10313818)

研究分担者 中島 卓郎  信州大学, 教育学部, 准教授 (20293491)
小野 貴史  信州大学, 教育学部, 准教授 (10362089)
キーワード教育工学 / 遠隔演奏
研究概要

遠隔演奏システムは、異なる地点におかれているMIDI対応楽器を光回線で接続し、演奏情報を転送させることによって、同時に演奏させることができるシステムである。このシステムを用いて、平成21年度は以下の2つの内容について研究を行った。
(1)遠隔演奏システムを用いた音楽鑑賞の教育効果に関する研究
遠隔演奏システムを用いた音楽鑑賞の教育効果について、中学校音楽科の授業で検証を行った。中学生71名(2クラス)を対象とし、遠隔演奏システムによる音楽鑑賞、対面演奏による音楽鑑賞、そしてオーディオ装置を用いた音楽鑑賞の3つを比較する実験を行った。生徒を対象とした質問紙調査をもとに分析した。その結果、対面演奏が最も優れた鑑賞方法であること、オーディオ装置による音楽鑑賞と比べると、遠隔演奏システムを用いた音楽鑑賞の方が生徒たちに好まれる傾向にあることがわかった。
(2)自動演奏ピアノによる音楽鑑賞とオーディオ装置による音楽鑑賞の違いについて
音楽鑑賞の場面では、一般的にCD等を用いてのオーディオ装置による鑑賞が定着しているが、その代わりに自動演奏ピアノを用いた場合、鑑賞者にどのような影響を与えるかについて実験を行った。脳生理学的な見地からの検証を行うために、大脳皮質の脳血液動態(ヘモグロビン量)を計測することができる光トポグラフィを用いた。実験終了後に自動演奏ピアノとオーディオ装置の違いに関わる質問紙調査を実施した。被験者は8名とした。自動演奏ピアノは実際のピアノの音ということで被験者に受け入れやすいのではないかと予想したが、実験の結果、オーディオによる音楽鑑賞の方がリラックスできるなどの傾向がみられ、光トポグラフィによる分析結果についても個人差が大きいことがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 遠隔演奏システムを活用した音楽教育のデザインと今後の方向性2009

    • 著者名/発表者名
      齊藤忠彦
    • 雑誌名

      信州大学教育学部研究論集 第1号

      ページ: 117-126

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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