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2010 年度 実績報告書

遠隔演奏システムを活用した遠隔音楽教育カリキュラムの開発と教育効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 19300278
研究機関信州大学

研究代表者

齊藤 忠彦  信州大学, 教育学部, 准教授 (10313818)

研究分担者 中島 卓郎  信州大学, 教育学部, 教授 (20293491)
小野 貴史  信州大学, 教育学部, 准教授 (10362089)
キーワード教育工学 / 遠隔演奏 / 自動演ピアノ / 音楽交流授業
研究概要

平成22年度は,遠隔交流授業モデルを中心としたカリキュラムの開発と教育効果の実証に関わる研究を中心に行った。具体的には,日本と韓国の中学校間の遠隔交流授業モデルを考案した。授業実践では,日本のA中学校と韓国のB中学校を光回線で接続し,映像と音声はテレビ会議システムを用い,遠隔演奏システムにはインターネット経由で演奏情報を送受信するヤマハDisklavier E3シリーズのグランドピアノを使用した。授業カリキュラムには,ピアノ演奏発表,伝統的歌唱曲の紹介,そして同一のピアノ演奏による合唱という内容を含めた。同一のピアノ演奏による合唱とは,A中学校の伴奏者によるピアノ演奏がB中学校でも同時に演奏されるので,国境を越えて同一のピアノ演奏で歌うことができるというものである。このことは世界的にも初の試みとなった。実践結果については,A中学校,B中学校の生徒を対象とした質問紙調査をもとに統計的に分析を行った。主な結果は次の通りである。相手国への関心,相手国の音楽への関心についそは,授業前後で比較した結果,授業後の方が,その評価が有意に高くなった。授業内容については,ピアノ演奏発表の場面の満足度が最も高いという結果となった。映像データ,音声データ・演奏データをできる限り同期することができるように技術的に調整した結果,遅延の問題は概ね解消することができた。なお,これらの実践は,財団法人ヤマハ音楽振興会ヤマハ音楽研究所およびヤマハ株式会社の協力を得て実現したものである。本年度は研究最終年度ということで,遠隔演奏という行為そのものの価値について注目し,特に遠隔演奏による音楽鑑賞が脳生理学的にはどのような影響を及ぼしているかについての検討も行ったが,このことについては予備的な実験段階で終了することとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 遠隔演奏による音楽鑑賞におけるレッスンコミュニケーションの研究2010

    • 著者名/発表者名
      齊藤忠彦
    • 雑誌名

      ヤマハ音楽研究所研究開発室2009年度研究活動報告書

      ページ: 48-49

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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