研究分担者 |
守 一雄 東京農工大学, 共生科学技術研究院, 教授 (30157854)
高橋 知音 信州大学, 教育学部, 准教授 (20291388)
今田 里佳 信州大学, 教育学部, 准教授 (80306670)
新村 正明 信州大学, 工学部, 准教授 (20345755)
和崎 克己 信州大学, 工学系研究科, 准教授 (70271492)
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研究概要 |
現在,インターネット大学院では,一定期間学習の進捗がない学生に対する問いかけメールを送付したり,全員に対して定期的にニュースを配信するなどして試行的にサポートを行い,一定の効果をあげている.また,これらのサポートを実施する教職員を支援するために,各学生の学習履歴を散在する教材から収集し,学生・教員に様々な形で提示する履歴システムを開発・運用している. 本研究の目的は,e-Learningを受講する学生に対して,メンタル面も含めたきめ細かいサポートを組織的・継続的に行うためのシステム開発運用とサポート手法の研究を行うことで,e-Learningの教育の質保証の手法を確立することにある.この目的を達成するために,本年度は以下の研究を行った. サポートに必要とされる機能を策定するために,これまでに試行してきたサポートの結果より,学生の学習状況と学習履歴の推移との相関や,サポート行為を行ったことによる学習状況への影響について分析した.また,現在収集の対象としていない学生サポート用の電子掲示板や電子メールの書き込み頻度などを含めて,サポートに必要となるデータの選定を行った. さらに,試行から得られた知見に基づき,従来の電子カルテシステムとは異なる,様々な形式のデータを収集しそれらを横断的に提示することのできる新しいティーチングケアシステムを開発するため,これまでに蓄積したデータの分析・評価を行い,把握する必要があるデータの選定と仕様策定のための基礎データ作成を行った. その他に,現在のシステムに対してセキュリティ監査を行い,個人情報の保護や不正攻撃に対する耐性を中心に問題点を洗い出す.この結果に基づき,改善点を検討し具体的な対応策を策定した.
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