• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 自己評価報告書

自学自習型e-Learningにおける学生サポートシステムの開発に関する研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19300279
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育工学
研究機関信州大学

研究代表者

不破 泰  信州大学, 工学系研究科, 教授 (00165507)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワードe-ラーニング
研究概要

e-Learning教材を用いた自学自習型学習は,学生の都合がよい場所,時間に自己のペースで学ぶ事が出来る学習環境であり,社会人が働きながら学べる新たな学びの場の提供手段として有効である.しかしこの学習方法は,学習上のちょっとしたつまずきや仕事の都合等による学習停滞,その他メンタル的な問題等での停滞が起きた場合,その状態が長期になるにつれて学習意欲が低下してしまうという問題があることがあげられる.この結果,通常の通信制遠隔学習の修了率が15%~30%と言われている.
我々は,IT大学院(平成14年開設)において300人以上の社会人教育の実績を有している.本研究は,このIT大学院においてより効果的なサポート方法の確立を目指すとともに,このサポートを人手をかけずにある程度自動的にかつ効果的に行うために必要なシステムを開発運用をすることで,e-Learningにおける教育の質の保証を継続的に実現する手法とシステムの確立を目指すものである.
具体的には,次の観点で研究を行う.
(1)サポート手順の確立
遠隔学習者の状況に応じた適切なサポート手法を確立する.
(2)学生の履修状況等を常に把握するICT履歴システム
e-Learningで学ぶ学生の学習履歴を学生ID・修了単元・修了時刻などの生のデータとして散在する教材から収集し,学生・教員に様々な形で提示し,そこから得られる情報や学生とのメール・掲示板等でのやりとりを基に学生に対してサポートを効果的に行うためのICT履歴システムを開発する
(3)学生一人一人全ての記録をとるICTティーチングケアシステム
学生のサポートを行う際,その都度単発的に行うだけではなく,これまでの学生の状況,学習進捗状況,やりとりの記録などを踏まえて担当する教職員間で情報を共有し,継続的に行う必要がある.従来の電子カルテシステムとは異なる,様々な形式のデータを収集しそれらを横断的に提示することのできる新しいティーチングケアシステムを開発する.
(4)システムのセキュリティの確保
(2),(3)で開発する各システムでは,学生の氏名・住所や,学習状況,メンタル・肉体的な面を含めた体調など,極めて重要な個人情報を取り扱うため,情報漏洩対策が必要である.また,継続的なサポートを行うためにはデータの消失を防ぐ必要がある.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 社会人遠隔学習者に対する包括的サポートの実践と評価2009

    • 著者名/発表者名
      今井美香, 不破泰, 山下純矢, 國宗永佳, 新村正明
    • 雑誌名

      教育システム情報学会誌 26(3)

      ページ: 284-297

    • 査読あり
  • [学会発表] 社会人遠隔学習者に対する教育の質保証~ICTを活用した包括的サポートシステム~2009

    • 著者名/発表者名
      今井美香, 不破泰, 國宗永佳, 新村正明
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告 (教育工学)
    • 発表場所
      長野市
    • 年月日
      20091100
  • [学会発表] 社会人遠隔学習者に対する包括的サポートの実践とサポート支援システムの開発2009

    • 著者名/発表者名
      不破泰, 今井美香, 山下純矢, 國宗永佳, 新村正明
    • 学会等名
      教育システム情報学会研究報告
    • 発表場所
      札幌市
    • 年月日
      20090700
  • [学会発表] 社会人遠隔学習者に対するeラーニングを用いた質保証の実践と評価2009

    • 著者名/発表者名
      今井美香, 不破泰, 山下純矢, 國宗永佳, 新村正明
    • 学会等名
      教育システム情報学会研究報告
    • 発表場所
      長崎市
    • 年月日
      20090300
  • [学会発表] 遠隔学生に対する学習支援のための情報共有システム2008

    • 著者名/発表者名
      菊池慶介, 國宗永佳, 新村正明, 今井美香, 不破泰
    • 学会等名
      平成20年度電子情報通信学会信越支部大会講演論文集
    • 発表場所
      長岡市
    • 年月日
      20080000
  • [学会発表] 社会人遠隔学習者に対する包括的遠隔サポートの実践と評価2008

    • 著者名/発表者名
      今井美香, 不破泰, 山下純矢, 國宗永佳, 新村正明
    • 学会等名
      教育システム情報学会研究報告
    • 発表場所
      刈谷市
    • 年月日
      20080000
  • [図書] 情報教育辞典2008

    • 著者名/発表者名
      國宗永佳, ほか
    • 出版者
      情報教育辞典編集委員会

URL: 

公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi