研究課題/領域番号 |
19300281
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
中林 稔堯 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (50164265)
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研究分担者 |
稲垣 成哲 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
滝口 哲也 神戸大学, 都市安全センター, 講師 (40397815)
辰己 丈夫 東京農工大学, 総合情報メディアセンター, 准教授 (70257195)
李 義昭 追手門学院大学, 経済学部, 准教授 (60411485)
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キーワード | 知的障害 / 自閉症 / コミュニケーション / ユニバーサルデザイン / ヒューマン・インターフェイス / 音声認識 / 構音障害 / VOCA |
研究概要 |
VOCA「ピクチャーエイド」については、神戸大学発達科学部附属特別支援学校で開催された第18回障害児教育研究協議会(2007年11月)において特別分科会「子どもたちの話し言葉やコミュニケーションを育てる支援技術」での参加者への説明とモニター募集を行い、その後の意見集約をする中で、利用者にとって操作の簡便性を図るためにビデオ及びDVDによる操作ガイド用の教材を作成した。 音声認識技術に関する研究については、すでに特定の発話困難者専用の音モデルを作成することによって、実験的段階における発話困難者の音声認識技術利用の可能性を示すことに成功している。具体的には、汎用の音モデルと専用の音モデルを入れ替え、同一単語の認識率の対照実験を行った。9単語の実験では、認識率を約20%から100%へ、210単語の実験では、認識率が3.5%から93%へと向上する事を示した。 さらに、多くの発話困難者の音声を集め、音モデル開発の可能性と範囲を広げ、音モデル開発の方向性の分析を行っている。そのため、1610単語による汎用音モデルと専用音モデルによる認識率の対照実験行なった。また、2名の発話困難者の音声1610単語を収集し、切り出して、音声の分析を行っているところである。この結果は、神戸大学工学部情報工学科有木研究室との共同研究である、三菱コントロールソフトウエア株式会社の環境制御装置「みてら」(障害者・高齢者の自立支援機器)への100単語による音声認識の追加的実証実験に用いられる。そして、汎用の音声認識技術に発話困難者の専用音モデルを組み込むことを目指し、10000文を目標に大型の音モデルを構築しているところである。
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