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2008 年度 実績報告書

知的障害者、自閉症者のコミュニケーションを促進するユニバーサル支援機器の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19300281
研究機関神戸大学

研究代表者

中林 稔堯  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (50164265)

研究分担者 稲垣 成哲  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
滝口 哲也  神戸大学, 環都市安全センター, 講師 (40397815)
辰己 丈夫  東京農工大学, 総合情報メディアセンター, 准教授 (70257195)
李 義昭  追手門学院大学, 経済学部, 准教授 (60411485)
キーワード知的障害 / 自閉症 / コミュニケーション / ユニバーサルデザイン / ヒューマン・インターファイス / 音声認識 / 構音障害 / VOCA
研究概要

1.発話に困難がある障害の重い知的障害者や自閉症者を対象としたVOCA「ピクチャーエイド」の開発について、保護者や特別支援教育担当教員等のモニターの意見を集約し、利用者や支援者がより理解しやすく、使用を容易にするために仕様の一部を改良した。その後、2008年10月より兵庫県内の特別支援学校の小学部児童を対象に実際の使用状況を調査している。
2.音声認識技術は多くの分野で利用されているが、発話に困難のある人々には利用できない。これまでに、私たちは9単語によって発話困難者専用の音モデルを作成し、認識枝術の利用可能性を示した。さらに、210単語の専用音モデルによって3.5%の認識率を平均で87.2%に引き上げた。アテトーゼ型脳性マヒによる発話困難者には初回発話に緊張などの発話スタイルの違いがある。結果、認識率が大きく落ちるがその技術的な改善を行った。また、障害者用環境制御装置に発話困難者専用の音モデルを利用した。具体的には41個のコマンドに対し専用音モデルを作成し、平均認識率を28.8%から76.5%までに向上させた。さらに、発話適応を行うと84.5%まで認識率が改善された。これは、環境制御装置を発話困難者が利用できる可能性を示したものといえる。現在、複数の発話困難者の認識率同上に取り組んでおり、話者Aは210単語、話者B,Cは,210単語と1400単語の専用音モデルを作成した結果、Aの認識率が89%、Bは58.5%、Cは59.8%となった。今後は、2000文による認識試験とさらなる複数話者による解析を予定している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 構音障害者の連続音声認識の検討2009

    • 著者名/発表者名
      宮本千琴, 滝口哲也, 有木康雄, 李義昭, 中林稔堯
    • 学会等名
      日本音響学会2009年春季研究発表会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-03-17
  • [学会発表] Integration of Metamodel and Acoustic Model for Speech Recognition2008

    • 著者名/発表者名
      Hironori Matsumasa, Tetsuya Takiguchi, Yasuo Ariki, Ichao LI, Toshitaka Nakabayashi
    • 学会等名
      Interspeech2008
    • 発表場所
      Brisbane, Australia
    • 年月日
      2008-09-25
  • [学会発表] メタモデルと音響モデルの統合による構音障害者の音声認識2008

    • 著者名/発表者名
      松政宏典, 滝口哲也, 有木康雄, 李義昭, 中林稔堯
    • 学会等名
      日本音響学会2008年秋季研究発表会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2008-09-11
  • [学会発表] メタモデルと音響モデルの統合による構音障害者の音声認識2008

    • 著者名/発表者名
      松政宏典, 滝口哲也, 有木康雄, 李義昭, 中林稔堯
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2008-05-29

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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