研究分担者 |
稲垣 成哲 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
滝口 哲也 神戸大学, 環都市安全センター, 講師 (40397815)
辰己 丈夫 東京農工大学, 総合情報メディアセンター, 准教授 (70257195)
李 義昭 追手門学院大学, 経済学部, 准教授 (60411485)
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研究概要 |
1.発話に困難がある障害の重い知的障害児(者)や自閉症児(者)を特つ保護者や知的障害特別支援学校教員等をモニターとして、開発したVOCA「ピクチャーエイド」を実際に使用して戴き、それらの情報を集約して具体的な事例集をまとめた。 2.汎用モデルでの認識実験:評価用データは,健常者データ429個,読み上げ文データ429個,自然発話文データ1,463個を用い,単語正解精度を比較した.健常者データと読み上げ文データは同じ発話内容である.健常者では73.7%の単語正解精度が得られるが,構音障害者(読み上げ)では15.1%しか認識できず,健常者と発話スタイルが異なるため,汎用モデルでの認識は困難であることがわかった。構音障害者音響モデルでの認識実験:音響モデルに特定話者モデルを用い,言語モデルを発話内容のみで学習することで,構音障害者において読み上げ文では64.4%,自然発話文では45.6%の精度が得られた.構音障害者の連続音声認識の検討を行った.構音障害者の発話スタイルが健常者と異なるため汎用モデルの認識は困難であるが,構音障害者の音響モデルを用いることで,単語正解精度の改善が得られた. 3.ハワイ大学のNeil Scottとの研究交流を行い、また国内においては株式会社アルカディアおよび兵庫県立福祉のまちづくり工学研究所と連携して取り組むことができた。
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