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2007 年度 実績報告書

認識と動作の分析に基づくスキル学習支援環境の構築

研究課題

研究課題/領域番号 19300282
研究機関和歌山大学

研究代表者

曽我 真人  和歌山大学, システム工学部, 准教授 (60252839)

研究分担者 瀧 寛和  和歌山大学, システム工学部, 教授 (10304180)
松田 憲幸  和歌山大学, システム工学部, 准教授 (40294128)
高木 佐恵子  和歌山大学, システム工学部, 講師 (60332772)
キーワード学習支援 / 教育工学 / デッサン / 絵画 / スキル / ヒューマンコンピュータインタラクション
研究概要

本年度は,学習者がデッサン描画途中に,情報を提供するシステムとして,領域情報提示システムを構築した.これは,学習者がデッサン画を描き終わってからデッサン画の誤りを指摘すると,大幅な修正が必要になることが多く,初心者のやる気を損失することもある.そこで,描画途中に適度な情報を与えることにより,大幅な誤りをおかさない機能を構築した.それは,学習者が描画途中に,画用紙上の各部にペンを近づけると,そこに描くべきものに関する情報を音声とテキストで提示するシステムである.
また,このシステムは,領域に依存した情報を,ある広がりをもった領域内にペンがあるときに音声とテキストで提示するため,学習者は,その情報だけでは,デッサン画を描くことはできない.詳細な情報は,実際のモチーフを見る必要がある.このため,モチーフの認識を促進する効果もあると考えられる.
システムの構成としては,WACOM製ペンタブレットIntuos2の上に画用紙を固定して,デッサンを描く.本研究における領域情報提示システムでは,仮想キャンバスではなく,現実世界の画用紙にデッサン画を描くときに助言を与えるのが目標である.そこで,その付属のペンに改良を加え,ペン先には鉛筆の芯を,反対側の端には消しゴムを取り付け,画用紙上でデッサンを描いたり,不要な線を消しながら,画用紙上でのペン先位置や,消しゴム位置を検出できるようにした.タブレットは,電磁誘導方式であるから,画用紙を通してでも位置の検出は可能である.
学習者がペンを紙の上に置くと,システムはペンの位置データを取得する.そして,あらかじめPC内に保存してあるモチーフ描画領域を参照することによって,学習者がどの領域を描いているかを決定し,その領域に応じた情報をデータベースから引き出し,学習者に提供する.学習者がこれから描こうとして,ペンを紙の上に持ってきたときには,システムはその領域に何を描けばいいかという情報を,学習者に提供する.つまり,学習者が描き始めるときに,紙の上の各領域で,適切な情報を提供することができるのである.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] デッサン描画中に描画領域に依存したアドバイスを提示するデッサン学習支援環境2008

    • 著者名/発表者名
      曽我 真人, 松田 憲幸, 瀧 寛和
    • 雑誌名

      人工知能学会論文誌 Vol.23, No.3

      ページ: 96-104

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Sketch Drawing Support Environment based on Recognition Skill Analysis2007

    • 著者名/発表者名
      Masato Soga, Noriyuki Matsuda, Hirokazu Taki
    • 雑誌名

      ISSS' 07(International Symposium on Skill Science 2007)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Sketch Learning Environment based on Drawing Skill Analysis2007

    • 著者名/発表者名
      Masato Soga, Noriyuki Matsuda, Saeko Takagi, Hirokazu Taki, Fujiichi Yoshimoto
    • 雑誌名

      KES2007(11th International Conference on Knowledge-Based and Intelligent Information & Engineering Systems) III

      ページ: 1073-1080

    • 査読あり
  • [学会発表] 描画時に認識と動作の支援を行うデッサン学習支援環境2007

    • 著者名/発表者名
      曽我真人, 松田憲幸, 瀧 寛和
    • 学会等名
      情報処理学会エンターテイメントコンピューティング2007(EC2007)
    • 発表場所
      大阪府,吹田市,大阪大学吹田キャンパス
    • 年月日
      2007-10-01
  • [学会発表] デッサン学習者の視線と動作の分析と学習支援環境への応用2007

    • 著者名/発表者名
      斎藤 洋志, 古賀 俊廣, 前野 浩孝, 和田 隆人, 曽我 真人, 松田 憲幸, 高木 佐恵子, 瀧 寛和, 吉本 富士市
    • 学会等名
      第21回人工知能学会全国大会
    • 発表場所
      宮崎市,ワールドコンベンションセンターサミット
    • 年月日
      2007-06-20
  • [学会発表] スキルのタスク分析とインタフェース設計のための3大理論と応用-デッサンスキル学習への応用と看護スキルへの応用の可能性-2007

    • 著者名/発表者名
      曽我真人
    • 学会等名
      第3回e学習理論研究会
    • 発表場所
      香川県,高松市,香川大学幸町キャンパス
    • 年月日
      2007-05-19
  • [備考]

    • URL

      http://www.wakayama-u.ac.jp/~soga/sogalabhp/study_d.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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