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2010 年度 実績報告書

協調学習データの情報抽出とグループを超えた再利用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19300284
研究機関上智大学

研究代表者

田村 恭久  上智大学, 理工学部, 准教授 (30255715)

キーワード協調学習 / CSCL / Webサービス / 自然言語処理 / 再利用
研究概要

協調学習発言の自動参照支援を目的とし、自然言語処理および人手による参照情報付加を行うシステムを開発した。まず、単文中のSVO情報(主語-述語-目的語)を付加するシステムでは、既存の係り受け解析によるSVO情報の不十分さを補完するため、発言者にSVO情報を提示し、それをマウス操作で修正するインタフェースを開発した。特に、節にSVOを含むような階層的な文に対しても表示・修正できる機能を追加した。次に、複数文の意味的な関係を顕在化させるため、修辞構造理論(Rhetorical Structure Theory : RST)に基づいた文間関係候補を提示し、発言者が修正するシステムを開発した。接続詞などから機械的に判断できる表層の文間関係は精度が低く、推定したRST関係は発言者の意図を反映していない危険性がある。これに発言者の意図を反映することで、RST関係の意味的な精度が向上する。以上2種類のシステムによる解析・修正結果はデータベースに保存され、発言-文-SVO-単語の階層と各々の属性が付加されたツリー構造として表現される。
上記システムの評価は少人数による実験的な規模に留まっており、今後大人数を対象にした実験を通じて評価する必要がある。具体的にはインタフェースの操作性、修正の容易さ、また人手修正によるSVO・RSTパラメータの改善度合いを評価する。また現在格納されているデータのツリーは非定型であるため、リレーショナルデータベースへの格納は効率が悪いことが判明している。今後XMLでの表現とXMLデータベースへの格納を計画している。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (7件)

  • [学会発表] スレートPC・電子書籍とeラーニングの未来2010

    • 著者名/発表者名
      田村
    • 学会等名
      人材育成マネジメント研究会
    • 発表場所
      知恵組カフェ(招待講演)
    • 年月日
      2010-11-20
  • [学会発表] 新世代モバイル端末のe-Learningへの活用2010

    • 著者名/発表者名
      田村
    • 学会等名
      日本eラーニング学会 学術講演会
    • 発表場所
      法政大学(招待講演)
    • 年月日
      2010-11-13
  • [学会発表] Open Source LMSを軸とする産学連携に向けて2010

    • 著者名/発表者名
      田村
    • 学会等名
      第51回次世代大学教育研究会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2010-10-09
  • [学会発表] 2講義Moodleを用いた同期的・非同期的ディスカッションによる実践2010

    • 著者名/発表者名
      沖林、富田、田村
    • 学会等名
      日本教育工学会
    • 発表場所
      金城学院大学
    • 年月日
      2010-09-20
  • [学会発表] アクセス数や議論内容からEラーニングの学習効果は予測できるか2010

    • 著者名/発表者名
      富田、沖林、田村
    • 学会等名
      日本認知科学会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2010-09-18
  • [学会発表] 自然言語処理と説明情報付与によるCSCLの発言入力・参照支援2010

    • 著者名/発表者名
      竹中、新井、池田、米山、田村
    • 学会等名
      教育システム情報学会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2010-08-27
  • [学会発表] Cラーニングを活用した授業実践2010

    • 著者名/発表者名
      田村
    • 学会等名
      ケータイ活用教育研究会
    • 発表場所
      上智大学
    • 年月日
      2010-04-20

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公開日: 2012-07-19  

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