本研究の課題は、国際文化探究学習を目的に、次の3点とした。 (1)「NetCommons」による文化探究学習の有効性の実証 国立情報学研究所が開発する「NetCommons」をコミュニケーションウェアとして活用することにより、国際的な情報共有と探究型文化学習を中心とした協調学習の有効性を実践的に検証すること。 (2)アジア諸国との共同的な文化交流学習の有効性の実証 欧米を中心とした英語圏だけではなく、中国や韓国、東南アジア、インドなどのアジア諸国と共同で「文化探究学習」プログラムを実施することにより、各国の児童・生徒により深い相互理解と文化的アンデンティティの形成の可能性を実践的に検証すること。 (3)文化探究学習を活用した「異文化理解」や「外国語教育」のカリキュラム開発 これまでに開発・実践されてきた文化探究学習のカリキュラムの成果を土台に、文化探究学習のネットワークや教材を小・中・高、大学と幅広く活用してもらうため、異文化理解やコミュニケーション教育としての英語教育や日本語教育などの科目で利用可能なカリキュラムの開発を行う。
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