研究課題
基盤研究(B)
高錫青銅は熱処理をしなければガラスのように割れる脆弱な質であるが、高質で利用価値も高い。現代韓国には高錫青銅器の鍮器が今も盛んに作られ、熱間鍛造、焼入れなどの熱処理技術が用いられている。他にインドやインドネシアなど東南アジア地域にもこういった技術が残っている。東アジアでは韓半島高麗時代に遡り、列島では正倉院に残り、古墳から銅鋺が出土する。一般の青銅器と異なる製作技法で作られる高錫青銅器は、青銅器研究とは異なる一群で、その技術の発生、伝播、受容、変化は考古学的な研究対象として重要である。本研究は、韓国、インドの現代の高錫青銅器工房を調査しその工程を解明し、技法と金属組織を比較することにより、古代の高錫青銅器の製作技法を研究するものである。
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韓半島の高錫青銅器の熱処理技術
ページ: 33-47
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ページ: 111-129
ページ: 133-160
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考古学ジャーナル No.590
ページ: 15-18