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2007 年度 実績報告書

文化財輸送の基礎的研究-輸送時に与えるストレスの解析と防振輸送台の開発-

研究課題

研究課題/領域番号 19300302
研究機関(財)元興寺仏教民族資料研究所

研究代表者

雨森 久晃  財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 学芸員 (70250347)

研究分担者 塚本 敏夫  財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (30241269)
川本 耕三  財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (10241267)
高橋 平明  財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 学芸員 (60261210)
キーワード文化財 / 輸送 / 美術品 / 防振台 / 免震台 / 防振輸送台 / 走行実験 / アンケート
研究概要

当該研究は、近畿圏の主要な博物館、美術館、資料館の資料(史料)輸送の実態を把握し、問題点を抽出するために調査票(アンケート)を作成し、情報収集を行ない、これらのデータを基に美術品輸送の問題点や課題を明確にすると共に美術品輸送に関する意識を解明する。また、美術梱包などの方法や輸送方法について調査し、当該研究の基礎データの蓄積を行なった結果、154通の送付の内、77通の回答を得た。そして、次のような結果を得た。梱包のあり方にはほとんど関心があり、ほとんどが積極的に関わりたいと考えている、しかし指導だけでいいいう回答も約20%あった。梱包研修ではやく60%か受けたことが無いと答え、その約80%が受けたいと考えていた。予算は10%、10%以上、20%以上と満遍なく回答があり、業者発注方法ではその40%が随意契約であった。また、32%が落札業者の梱包技術に不安があると回答した。公共機関を使った自身による輸送は、約52%が無いと答え、その理由としては盗難等の安全性を挙げている。約60%が何らかの形で業者に展示作業をさせると回答している。保険は、約80%がかけており、算出方法はその都度算出すると約60%が答えた。今まで梱包時、輸送時に事故を経験したと答えたのは、約23%あり、その内4件が梱包時、10件が輸送時、7件が開梱時、5件が展示作業時であった。また、その解決方法の大半が保険による修理であった。
上記と並行して免震台を応用した輸送専用台の仕様を検討し、プロトタイプの試作を行なった。現段階では、エアサス仕様の荷台においてコイルスプリングを用いた方法により振動等のストレスを緩和することが可能となった。また、走行実験用の試験供試体の作製を行なった。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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